TAJIMA 田島ルーフィング株式会社

アスファルト防水のプロフェッショナル 東西アス協組が自信を持ってお届けする防水仕様

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耐用年数

「耐用年数」の設定

●本仕様書に表示する「耐用年数」は、一般的条件の下での施工により形成される防水層自身の寿命としての目安です。

●「耐用年数」の設定に使用した資料は、実際の現場から採取した1,000件以上に及ぶ経年防水層の分析試験を行い、
その累積結果を統計処理したものです。

●経年防水層の分析手法は、総プロの3次診断とほぼ同じ方法で行い、評価・診断については、総プロの考え方を基礎として、
さらに改良を加えた分析結果をもとに、「耐用年数」を具体的な数値として設定しております。

※総プロ:昭和55年度から5年間にわたり実施された建設省総合技術開発プロジェクト「建築物の耐久性向上技術の開発」の略称。

  • ■防水層の耐用年数

    ①経年防水層の分析結果からアスファルトの針入度
    を評価項目として防水層の「劣化度区分」と「判断
    基準」を(表-1)と(表-2)に示します。

  • 表-1
  • 針入度とは:
    アスファルトのかたさを示す指標で、アスファルトが軟らかければ針入度は大きな値を示し、劣化によってかたくなると針入度の値は小さくなります。

  • 表-2
  • ②耐用年数と劣化度との関係:劣化度1と劣化度2の
    境界域1.5を耐用年数とします。

  • 耐用年数=劣化度1.5に達する経年数

③平均劣化度の算出:経年数別に各試料の劣化度を判定し、その総和を試料数で除した値をその経年数の平均劣化度とします。

  • ④「平均耐用年数」の設定:経年数に対する平均劣化度の変化をグラフにプロットし、全プロットの平均を表わします。回帰直線Aと劣化度1.5との交点を「平均耐用年数」()として設定します。

  • 平均耐用年数
耐用年数の幅

⑤「耐用年数の幅」の設定:耐用年数は防水仕様のグレード等により年数に幅を生じます。ここでは、その標準的な幅について設定します。グラフ-1及びグラフ-2で直線Aより左端に位置するプロット()を回帰直線Bで、右端に位置するプロット()を回帰直線Cで表わし、それぞれの劣化度1.5との交点で示される範囲を耐用年数の幅とします。

  • グラフ1 砂付きルーフィング仕上げ
  • グラフ-2 押えコンクリート仕上げ
  • ⑥「断熱仕様の耐用年数」の設定:露出断熱仕様は非断熱仕様に比べ防水層温度が高くなり、押え断熱仕様は非断熱仕様に比べ防水層温度が低くなります。非断熱仕様に対する断熱仕様の耐用年数を設定しました。

  • 断熱仕様の耐用年数
露出防水における保護塗料による防水層の劣化抑制効果
  • ❶ 針入度と熱劣化の関係

    ■針入度 vs. 熱劣化(促進試験)

    アスファルト防水層は熱や紫外線など様々な因子で劣化します。特に熱の影響で劣化が促進されることが分かっており、針入度と熱履歴との間に高い相関性があることが学術的に究明されています。右のグラフは60、70、80℃のオーブンで防水工事用アスファルトの熱促進劣化を行った結果を示したもので
    あり、温度が高いほうが針入度の低下が大きく、劣化が速いことが分かります。

  • グラフ

■劣化速度の算出

この結果をもとに各温度における劣化速度を算出すると以下のグラフで表されます。

  • グラフ
  • 低い温度領域では劣化速度が極めて遅いのに対して、高い温度領域では劣化速度がかなり速いことが分かります。左のグラフから、70℃の劣化速度を中心として考えると、80℃では1.9倍、60℃では0.4倍となります。温度上昇を抑えることによる防水層の劣化抑制効果は、防水層の温度が高くなる断熱露出仕様においてこそ大きいといえます。

【2010年度 日本建築学会大会 「防水材料の耐候性試験 その27 アスファルト防水層の耐候性予測方法の提案」より】

  • ❷ 保護塗料の温度抑制性能と劣化抑制効果

    ■保護塗料別の温度抑制効果

    下のグラフは試験場において実測した保護塗料別の温度変化をプロットしたものです。塗料を塗布しない場合、夏場では防水層の表面温度が80℃を超えることがあります。保護塗料を塗布することで、防水層の表面温度を抑制する効果が得られます。

    試験場実験風景

    試験場実験風景

  • 概念図

グラフ

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