
防水においては、材料製造・運搬・施工の一連でCO2が発生し、材料・工法によってその排出量が異なります。
CO2の排出量について
CO2は日々の活動で生み出されています。環境省の資料によると、排出量のおよそ8割が企業・公共部門から、2割が家庭からとなっており、企業・公共事業における排出量が全体に大きく影響していることが分かります。
防水においては、下図の項目それぞれでCO2 が発生しており、各段階でいかにCO2を減らすかが大切になってきます。
防水材製造・施工時のCO2排出量比較
グラフは、材料(製造)と施工によるCO2排出量を、工法・仕様別に比較したものです。ウレタン塗膜防水に比べ、アスファルト防水は排出量が少ない傾向にあります。電気溶融釜(ACS)を使用すると、施工時の排出量も大幅に低減されます。
データの計算に当たって
防水材料製造時のCO2発生量計算は、一般財団法人サステナブル経営推進機構のLCAソフトウェア「MiLCA ver.2.2」を使用して行った。またデータベースは産業技術総合研究所、産業環境管理協会の「IDEA ver.2.3」を採用し、それぞれ原料、燃料の使用量は当社製造実績の値を採用し、主防水材料について算出した。
防水層施工時のCO2発生量弊社実験値およびヒアリング値を用いて、施工時に使用する燃料あるいは電力の使用量を算出。その使用量に該当するCO2排出係数を乗じて、CO2発生量を算出した。
輸送時のCO2発生量材料自体の差異よりも、輸送する容量と距離、運搬車種に左右されるが、その算出は困難であり、かつ輸送時のCO2発生量が全体に占める割合が非常に小さいため、本計算からは除外した。