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断熱計算サービス
産官学が開発した
「The BEST Program」を使用。
対応の幅が広がった
断熱計算サービスをご紹介。
概要
建物の熱負荷計算により、年間冷暖房負荷(冷暖房費)の計算・比較等を行う「断熱計算ソフト(熱負荷計算)」を用いたサービスを、2002年から提供させていただいておりましたが、この度、新しい計算ソフトを導入し、従来のソフトで対応しきれなかった条件等にも対応可能となる、新たな断熱計算サービスを2019年10月より提供させていただくことになりました。
新たなサービスでは、表面の日射反射率の違いを設定できるようになり、遮熱仕様の検討が可能となりました。
特長
断熱計算サービス「The BEST Program」
The BEST Programとは国土交通省の主導のもと産官学が協力して開発、運営しているツールです。建築物における空調などのエネルギー消費量や室内環境をシミュレーションが容易に可能です。国内842地点の拡張アメダス気象データを使用でき、地域ごとのシミュレーションにも対応しています。
建築物の建築・設備設計段階で、屋根面の断熱遮熱性能によるエネルギー消費量や室内環境を比較することで、建築物の建設規模や建物用途による適切な防水仕様の提案が可能となります。
材料や構成、室内環境等について、詳細な設定が可能
- 遮熱塗料の設定も可能⇒サーモコントロール断熱に有効
- 年間冷暖房負荷に加え、最大熱負荷計算も可能⇒体育館改修等の設備選定の参考に
計算結果例(1):空調消費シミュレーション結果例
以下に最大熱負荷のシミュレーション結果を示します。
最大熱負荷(kw) | 冷房負荷 | 負荷比率 | 暖房負荷 | 負荷比率 | |
---|---|---|---|---|---|
改修前 | 17.9 | 100% | 30.5 | 100% | |
改修後 | 16.6 | 93% | 26.7 | 88% |
最大熱負荷が下がることで、導入する空調能力の小さい設備を選定できる可能性があります。
以下に、室負荷シミュレーション結果を示します。
改修前 | 改修後 | 負荷比率 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
冷房負荷 | 暖房負荷 | 負荷合計 | 冷房負荷 | 暖房負荷 | 負荷合計 | |||
室負荷(MJ) | 1月 | 1,407 | 33,499 | 34,907 | 1,860 | 25,663 | 27,523 | 79% |
2月 | 841 | 29,002 | 29,842 | 1,161 | 22,489 | 23,650 | 79% | |
3月 | 915 | 23,979 | 24,894 | 1,217 | 18,952 | 20,169 | 81% | |
4月 | 1,595 | 12,427 | 14,023 | 1,663 | 10,231 | 11,893 | 85% | |
5月 | 620 | 14,290 | 14,910 | 731 | 12,125 | 12,857 | 86% | |
6月 | 3,214 | 4,665 | 7,879 | 2,617 | 3,966 | 6,583 | 84% | |
7月 | 10,187 | 293 | 10,479 | 7,897 | 293 | 8,190 | 78% | |
8月 | 11,979 | 44 | 12,023 | 9,451 | 44 | 9,495 | 79% | |
9月 | 5,041 | 3,109 | 8,150 | 4,300 | 2,566 | 6,866 | 84% | |
10月 | 1,700 | 15,132 | 16,832 | 1,937 | 12,095 | 14,032 | 83% | |
11月 | 1,716 | 16,558 | 18,274 | 2,013 | 12,618 | 14,631 | 80% | |
12月 | 1,790 | 27,249 | 29,039 | 2,211 | 20,835 | 23,046 | 79% | |
年間室負荷 | (MJ) | 41,004 | 180,245 | 221,249 | 37,059 | 141,879 | 178,938 | 81% |
(MJ/㎡) | 176.6 | 776.3 | 952.8 | 159.6 | 611.0 | 770.6 | 81% | |
概算費用 | (円) | 1,353,162 | 1,094,385 | 258,777円削減 |
以下に最大熱負荷のシミュレーション結果を示します。