既存建築物の
長寿命化に向けたアプローチ
RC建築再生技術協議会「簡易躯体調査・診断ガイドブック」発刊
無料オンデマンド講習会のご案内
昨今、建築物を長く大切に使い続けることが、環境や資源・費用の面から求められています。そのためには、建物に合った補修方法を選ぶことが大切で、建築物の躯体部分を中心に状態を把握する「建物調査」が重要になります。
簡易調査とは、建物の「劣化傾向」を把握するために、鉄筋の腐食状況を確認するための必要な項目を簡易的な調査方法と分析手法を用いて行う調査です。
建物の「劣化状況」を詳細に調査するには、多くのコンクリートコアを採取し、強度や中性化、塩化物イオン量などを調べる必要があります。しかし、その結果として調査費用が高額になり、構造物への損傷も大きくなってしまいます。一方で、限られた予算の中で全ての物件に対して詳細な調査を行うことは難しく、これは既存ストックの維持管理における課題の一つと言えます。
まずは簡易調査で劣化傾向を把握し、その結果をもとに必要に応じて詳細調査を実施する段階を踏むことにより、メリハリの”ある費用対効果の高い調査診断が可能になります。
RC建築再生技術協議会ではこれらの点に着目し、より簡易かつ合理的な状態把握の手法を検討し、その方法を提案するために「簡易躯体調査・診断ガイドブック」を発刊し、無料オンデマンド講習会にて公開しています。ガイドブックを正しく活用いただくため、解説を交えた無料オンデマンド講習会も開催します。管理する建築物を長く安全に使い続けるためにご活用ください。