田島ルーフィング株式会社

先進の冷工法と、実績の熱工法が奏でる 東西アス協組「ストライプ工法」

< 戻る

チェックポイント

下地ごしらえ
下地ごしらえ

■下地の種類と注意

  • ■鉄筋コンクリートのスラブ

    ・亀裂が比較的小さく動きにくい。

    ■デッキプレートに普通コンクリート
    又は軽量コンクリート打ちの下地

    ・梁やデッキプレートのジョイント部に亀裂や動きが
    集中する。

    ・スラブ下面が密閉された片面乾燥のため、
    各種防水下地の中では最も乾燥が遅い。

    ・現場打ちコンクリートは表面にレイタンスが発生し易く、
    防水層との接着阻害を引き起こす場合があるので
    注意を要する。

  • ■ALCパネル

    ・目地に段差が生じないよう堅固に取り付ける。

    ・吸水しやすく、十分な乾燥が期待できないので
    注意を要する。

    ・梁上の短辺ジョイント部には、種々の要因によるムーブメントが想定されるため、必要に応じて絶縁処理や増貼りを
    行う。(ALCの線膨張係数は7×10-6/℃である)

    ■PCa板

    ・目地に段差が生じないよう堅固に取り付ける。

    ・板相互の突付のジョイント部にムーブメントが想定される
    ため、必要に応じて絶縁処理や増貼りを行う。
    (コンクリートの線膨張係数は10×10-6/℃である)

  • ① 入隅

    ・押えコンクリート仕上げの場合は、ルーフィング類の貼付けを確実に行うため70mm程
    度の面を取り、それ以外は直角とする。
    押え断熱仕様では面をとらず直角にすることもある。

    ・冷工法エコフィット防水の場合は直角に仕上げる。

  • イメージ

②立上り部

・立上り面は型わく精度を高め、原則として打ち放仕上げで平滑な面とする。
・目違いはサンダーがけし、ジャンカなどはモルタル用接着剤を用いて補修する。
・ペントハウスや工作物廻りにはアゴを設ける。①アゴは躯体と一体打ちとし、アゴ上面と躯体が剥離しないようにする。
②アゴ下端には水切溝を設ける。

  • ③ 排水

    ・ルーフドレンの排水分担面積は十分に余裕を持たせる。

    ・ドレンはJCW(日本鋳鉄ふた·排水器具工業会)の
    ルーフドレン規格品(JCW301)を基準とする。

    ・ドレンは打込みタイプとし、防水層の厚みを考慮して
    必ず周囲より低めに取付ける。(30~50mm程度)

    ・冷工法エコフィット防水の場合は直角に仕上げる。

    ・ドレンと立上りとの間隔は十分にとって
    (300mm程度)、防水施工がしやすいようにする。

    ・設置数はSHASE-S206(給排水衛生基準)の
    「雨水排水管径の決定」を参考とする。

    ・小面積であっても不慮の排水不良を想定して2個以上
    設置するか、もしくはオーバーフロー管の設置が望ましい。

    ・オーバーフロー管は防水層の貼りかけ代のある
    専用部材とする。

  •  推奨ドレン(第一機材株式会社製)
    防水貼りかけ代幅(ドレンつば)100mm品

    推奨ドレン・防水貼りかけ代幅

  • ④パラペット

    ・スラブと同時打ちが原則である。やむを得ず打ち継ぐ場合は、防水保護仕上げ面より上(100mm以上)とし、打継ぎ面は外勾配とする。

    ・立上がり厚は180mm以上、アゴの見付厚は150mm以上とし、ダブル配筋とする。

    ・ パラペットの仕上げは金属笠木を標準とする。(金属笠木を用いない場合、天端は1/10以上の水勾配をつける)

    ・パラペット天端は、コンクリート打設時に直仕上げとし、モルタルの塗り足しは行わないこと。

  • 例:押えコンクリート仕上げの場合

⑤ 平坦部

・下地の表面は凹凸無く平滑な面とする。

・現場コンクリート下地の場合は金ごて仕上げとする。

・ALCパネル·PCa板の場合には継手部の目地に段差がないこと。目地部に充填したモルタルの表面は平坦で浮きや
剥離ののないこと。

・剥離、ふくれ防止のため、下地は十分に乾燥させるよう特に注意する(目安として打設後約4週間の乾燥期間を基準とする)。

・防水下地に耐震スリットが入らないようにする。

・貫通配管の立上りからの距離は500㎜以上、配管相互の間隔は100㎜以上とする。

⑥ 勾配

・勾配は必ず躯体でとる。
・勾配は仕上方法により異なる。
・押えコンクリートの表面でも速やかに排水できるようにする。

砂付ルーフィング仕上げ
砂付ルーフィング仕上げイメージ
  • ① 入隅+立上り1層目

    ・Vベース1000はコーナー部の緩衝材の役目も果たすので、
    プレキャスト部材による屋根下地の隅部の補強にも有効で
    ある。

    ・断熱仕様の場合には、隅を直角とし、ギルフォームを貼付けたのちVベース1000を使用する。

  • ③ 断熱仕様の場合

    ・デッキプレートにコンクリート打ちの下地や寒冷地の屋根では、下地の十分な乾燥が期待できないのでギルフォーム防湿断熱仕様を採用のこと。

  • ② 平坦部

    ・コンクリート下地の場合は、十分平滑な面とする。勾配は必ず躯体自身でとり、1/50~1/5が望ましい。(1/100勾配は、水はけが困難なので、できるだけさける。

  • ④ 保護塗料

    ・保護塗料を塗布する場合は、必ずSPサーモコート・SPファインカラー・SPマルチカラーを使用すること。

※やむを得ず重量物を設置する場合
・基礎は躯体から立ち上がるのが望ましい。
・砂付ルーフィング仕上げに基礎を設置する場合の注意事項
①砂付ルーフィング仕上げの上に直接基礎を設置すると、防水層を損傷するので絶対行わない。
②やむを得ず設置する場合は、集中荷重とならない様に基礎面積を広くとり、防水層の上に保護材を使用すること。

押えコンクリート仕上げ
押えコンクリート仕上げ

① 保護コンクリート

・普通コンクリートとし、水上から水下まで一定の厚さとする。
・厚さ80mm以上が必要で、溶接金網(φ3.5~6mm、@100)を挿入してひび割れの防止をはかる。
・保護コンクリートは防水層施工後すみやかに打設すること。
・コンクリートポンプ車の庄送管が防水層に直接触れないようにする。
・モルタル押えは割れやすく、剥離して反り、あばれなどを起こすので使用しない。
・断熱防水でRBボード仕様(UD工法)の場合は次の点に注意する。
①RBボード貼付後、出来るだけ早期にコンクリートを打設する。
②コンクリートを打設するとき、RBボードを傷つけないようにする。

  • ② 立上り保護(乾式工法)

    ・FGボードEの高さは、水下で600mm以内を基本とする。
    ・下部ホルダー固定部のコンクリートは、厚さ50mm以上、80mm程度を確保する。

  • 乾式工法「AP-FG工法」

③ 手摺

・パラペット部分への取付けは事故が多いので避ける。
・コンクリートなどの基礎を用いて平坦部に独立させて設ける。

  • ④ 伸縮目地

    ・伸縮目地の不備による事故例が多いので十分注意すること。

    ・防水層絶縁材の表面に達する深さまでとること。

    ・防水押えの種類や厚さによって異なるが、通常は立上り押えの仕上面から300mm~600mmの位置に
    幅25mm以上のボーダ一目地をとり、さらに屋根全面には幅20~25mmの目地を2~3mのます型に
    設ける。また各自地は立上りの際まで通して切る。

    ・伸縮目地材を取付けの際、防水層に釘などを絶対打たないこと。

    ・防水層施工後、入隅にRBキャン卜を貼付ける。

  • RBキャン卜
室内防水

室内防水イメージ

屋根と異なり温度変化が少なく、下地の動きが小さい利点はあるが、
設備が多くなされるため、パイプなどが下地を貫通し複雑な納まりとなる箇所が多い。

・壁面は湯水のかからない高さまで、防水層の立上りを十分にとる。
(浴槽が壁際に設置される場合やシャワーまわりでは特に注意)

・重要度の高い室内では、ピットなどを設置する。

・高温用タイプを通す場合はスリーブ管を用い、防水層は必ずスリーブ管に接合させる。

・高温用タイプとスリーブ管の聞は、断熱処理をおこなう。

・入口の立上り高さは床仕上面より150mm以上とする。確保できない場合は、
 グレーチングタイプの排水トラップ等を設置する。

ページトップへ