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話題の映画の主題歌にも登場! 意外と身近な「リノリウム」ってなんだ?
2025年1月に公開された映画『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』。その話題の主題歌を聴いた方はいますか? じつは、歌詞のなかに聞き慣れない単語が出てくるんです。それは「リノリウム」。
「リノリウム」…、どこかで聞いたことがあるような、ないような。
小説や歌詞で見かけることも多いこの言葉。バレエやダンスの世界では、ステージや練習スタジオの床材のことを指す言葉として使われているそうです。
では、この「リノリウム」っていったい何なのでしょう?

リノリウムは天然素材から生まれた床材
リノリウムは、亜麻仁油、松脂、木粉、石灰石、ジュートなどの天然素材を主原料とした床材です。19世紀にイギリスで発明され、その耐久性や美しい模様から、世界中で広く使われてきました。
語源は、ラテン語の「linum(植物の亜麻)」と「oleum(油)」を組み合わせたもの。リノリウムの主原料である亜麻仁油が名前の由来になっているんですね。
かつては日本国内でも製造されていましたが、現在では製造されていません。世界でも数社のみが製造を続けており、そのひとつがスイスのフォルボ社です。日本ではフォルボ社のリノリウム製シートやタイルを田島ルーフィングが販売しています。

田島ルーフィングが取り扱うリノリウム床材「マーモリウム」
田島ルーフィング株式会社は、1919年創業の老舗建材メーカーです。屋根材や防水材で知られていますが、じつは床材も製造しており、リノリウム床材である「マーモリウム」の販売も行っています。
マーモリウムは、天然素材ならではの温かみのある質感と、豊富なカラーバリエーションが魅力です。耐久性、耐摩耗性、防汚性にも優れており、住宅から商業施設、医療施設まで、幅広い空間に使用されています。

環境にやさしい床材「マーモリウム」
近年、地球温暖化対策として、CO2排出量削減に向けた取り組みが注目されています。マーモリウムは、原料の成り立ちから製造の過程でCO2を排出しない、クライメートポジティブな床材です。環境に配慮した建材として、世界中で高く評価されています。
また、リノリウムは天然素材から作られているため、廃棄されても土に還るという特徴があります。環境への負荷が少なく、サステナビリティにも貢献できる床材と言えるでしょう。
まとめ
ガンダムの主題歌にも登場する「リノリウム」。じつは、私たちの暮らしを支える、環境にやさしい床材だったのです。
リノリウム製の床材である「マーモリウム」は、天然素材の温かさと、豊富なデザイン、そして環境への配慮を兼ね備えた、まさに次世代の床材と言えるでしょう。
もし、床材を選ぶ機会があったときは、リノリウム床材の「マーモリウム」を候補に入れてみてはいかがでしょうか?