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住宅向けの床材をお探しなら! リノリウムを選択肢に加えるべき理由とは? 前編
一般住宅の床材というと、まず思い浮かぶのが塩ビ製のクッションフロア、そして木製のフローリングだと思います。これらは多くのユーザーを満足させるすばらしい床材ですが、ほかの素材を求めている設計士やデザイナーの方も少なからずいらっしゃるはず。今回はそうした方に一般住宅床としてのリノリウム床材の価値を知っていただき、ぜひ選択肢に加えていただきたいと考えています。
その床材を選ぶだけで、エシカルで環境に貢献する住宅としての付加価値を手に入れることができる。そしてそこで暮らす方が安心感とともに快適にすごせる。リノリウム床材なら、それが可能なのです。
リノリウムとは? 天然素材から生まれる環境にやさしい床材
リノリウムは、亜麻仁油や石灰石、木粉、ロジン(松脂)などの天然素材から作られるとてもナチュラルな床材です。社会の環境意識の高まりから、近年その存在が見直されています。実際、多くのリサイクル材を含む天然素材から生まれ、クライメートポジティブ(※)を達成しているうえ、廃棄時に埋めれば土に還る生物分解性もあります。
日本では、オランダのフォルボ社が製造しTAJIMAが販売する「マーモリウム」という製品がリノリウム床材の主流となっています。長尺シートのほか、狭い場所での施工に便利なタイルも選べます。
※クライメートポジティブ:温室効果ガスの排出量よりも吸収量の方が多い状態のこと。ちなみに、カーボンニュートラルは二酸化炭素の排出量と吸収量がプラスマイナスゼロであることを指します。クライメートポジティブは、より地球環境によい状態であることを意味します。
なぜ一般住宅にふさわしい? 「本物志向」に応えられる天然素材と環境貢献という付加価値
なぜ設計士やデザイナーの方に、リノリウム床材マーモリウムを一般住宅向けの床材として認識をしていただきたいと考えるのか。それは、リノリウム床材であるマーモリウムが現代のニーズにマッチした床材であり、床材選定において新たな、そして有力な選択肢になり得るからです。
マーモリウムは、住宅用床材としての必要な性能は網羅しながら、それほど高くないコストでエシカルなお施主さまをはじめとした幅広いユーザーに満足していただける床材です。その特長を一般住宅に必要な要素と照らし合わせながら説明してみましょう。
●なに不自由ない日常の使い勝手やメンテナンス
掃除のしやすさやメンテナンスの楽さ、キズのつきやすさなど、普段使いにおいて特別なことをする必要はありません。クッションフロアや複合フローリングと同様に、なんら気づかいなくお使いいただけます。
●抗菌抗ウイルスという性能面での安心感
原料の亜麻仁油が酸化する過程から生まれる抗菌性と抗ウイルス性を備えています。また、天然素材から作られていて有害な物質を発散することもありません。小さなお子さんが床ですごすようなシチュエーションでも安心です。
●自然由来の心地よい素材感
表面はマットな質感で、ビニル系床材にありがちなテカりはありません。天然素材で揃えた家具と合わせたいといった要望にも自然な素材感でマッチします。
また、肌触りはさらっとしている一方、冬でも底冷えするようなこともありません。裸足ですごすことも多い一般住宅であるからこそ、気持ちのいい肌触りは大切ですね。
●環境への貢献という付加価値
天然素材から生まれ、製造においてクライメートポジティブを達成しているマーモリウムを選ぶことは、すなわち環境に貢献することに繋がります。埋めれば土に還るほどナチュラルな生物分解性もあり、エシカルで環境意識の高いお施主さまの要望にも応えることができます。
●本物志向を満たす天然素材
床材に天然素材を使いたいというリクエストには、少なからず直面されたことがあるのではないかと思います。ただ、無垢フローリングはなかなか取り扱いがむずかしい素材ですし、流行のモルタル仕上げはホコリの問題などから一般住宅の仕様としてはなかなかハードルが高いものがあります。
マーモリウムは、天然素材でありながらこうしたメンテナンスや使い勝手のハードルの高さはまったくありません。
●迷ってしまうほどの豊富な色柄
非常に豊富な色柄から選ぶことができます。一般住宅で多用される木目そのものはありませんが、質感はマットで落ち着いたトーンもたくさんあるので、木材をメインにしたインテリアともマッチします。また、長尺シートとタイルを選ぶこともでき、施工する場所によって使い分けができます。
●一般住宅の枠に収まるコスト感
マーモリウムのコストは、一般住宅の床材の範疇を超えることはありません。ざっくりとしたイメージですが、無垢フローリング>マーモリウム≒複合フローリング>クッションフロアと考えていただけます。
こんな場所にふさわしい! 一般住宅での活用場所
それでは、前編の最後に一般住宅のどんな場所にマーモリウムがふさわしいのかを説明してみましょう。性能や豊富な色柄を居ごこちのいい家づくりに生かしていただけるはずです。
●水まわり
洗面所や脱衣所など、クッションフロアが使用されるような水がかりが考えられる場所には、マーモリウムのシートが合います。目地がないので下地への水の影響を抑えられるうえ、冬場に裸足で踏んでも過度に冷たく感じることがありません。
●トイレ
消臭性能も備えているので、トイレにもおすすめです。掃除がしやすい点もポイント。極小空間にはタイルを選ぶと、シートに比べて製品ロスが少なくなります。
●キッチン
水がかり、掃除のしやすさ、底冷えなどを考慮するとキッチンにもおすすめです。ちなみに、リノリウムには表面が焦げても焦げた部分をスチールウールなどで擦ればほぼ元通りになるという特長もあります。
●子供部屋
ここでは、抗菌性や抗ウイルス性が安心感をもたらしてくれるでしょう。また、豊富な色柄が揃っていますので、明るい雰囲気づくりにも貢献できます。
●リビング
マットな質感と豊富な色柄が、幅広いタイプの家具にフィットします。流行のモルタル調にすることも、木目のような温かみのある色柄を選ぶことも可能。
また、「ブルテンボード」や「ファニチャーリノリウム」という什器向けのリノリウム製品(※)もあり、より高いインテリアの統一感がほしい場合にも便利にご利用いただけます。
※什器向けのリノリウム製品については後編で詳しくお知らせします。
マーモリウムの、一般住宅向けの床材としての可能性を感じていただけたでしょうか。
後編では、実際に住宅にマーモリウムを採用いただいた方の声や、どんな色柄が人気なのか、そしてより完成度を高めるための床以外のリノリウム材をご紹介します。
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