サーモコントロール断熱の省エネ性能について解説!
解説は動画でもご覧いただけます。
サーモコントロール断熱においては「断熱」と「遮熱」2つの機能の組合せによって省エネ性能を発揮しています。
まずは、『断熱』のしくみと『断熱工法』について、見ていきましょう。
「断熱」とは、熱を伝えにくい素材で対象を覆い、熱の伝導を防ぐ技術です。
熱が伝わりにくい素材として、ウレタンやポリスチレンを発泡させた「断熱材」を使用し建物内外の熱移動を防ぎます。建物の外側に断熱材を設ける工法を「外断熱工法」といいます。室内側に断熱材を設ける「内断熱」と比べ、外気の変化をコンクリートに伝えにくくするため、省エネに加え躯体保護にも効果があります。
外断熱工法は、防水層との組合せで採用されます。屋上を利用しない非歩行の屋上や既存防水層の改修工事では、重い保護層を設けない「露出断熱防水」が採用される傾向にあります。
次に『遮熱』の仕組みについて見ていきましょう。『遮熱』は太陽光を反射する素材で対象を覆うことで、『ふく射熱』の発生を抑える技術です。さて、『ふく射熱』とは、何でしょう?
太陽光が物に当たると、熱エネルギーに変換されます。これを『ふく射熱』と呼びます。
この『ふく射熱』の発生を抑えるために、赤外線を反射しやすい素材で対象を覆ってしまうのが、『遮熱』です。サーモコントロール断熱では、高反射塗料を塗ることで遮熱機能をもたせているのです。