夏の暑い日の省エネ効果を解説します。

夏の暑い日の場合、
高い外気温と強い太陽光が影響を及ぼします。

夏:「断熱」ナシ「遮熱」ナシの防水の場合

外気の熱エネルギーは、熱伝導によって、温度の低い室内に入り込もうとします。

断熱材が無いため、熱エネルギーが建物に伝わりやすく、室内の温度は容易に上がっていきます。(右図A)

おさらいになりますが、太陽光は物に当たると、熱エネルギーに変換され『ふく射熱』が発生します。

発生した『ふく射熱』は熱伝導によって室内に入り込もうとします。この場合も外気の熱エネルギーと同様、断熱材が無いため、室内の温度は容易に上がっていきます。(右図B)

結果として、『断熱』ナシ 『遮熱』ナシの場合は、非常に厳しい室温になってしまいます。

夏:「断熱」アリ「遮熱」ナシの防水の場合

外気の熱エネルギーが、室内に入り込もうとし ます。

しかし、断熱材が有るので、熱エネルギーが伝 わりにくく、室内の温度はなかなか上がりませ ん。(右図A)

太陽光により発生した『ふく射熱』も、室内に 入り込もうとします。

外気の熱エネルギーも、断熱材が有るので、室 内の温度はなかなか上がりません。(右図B)

結果として、『断熱』アリ 『遮熱』ナシの場合は、 夏場の冷房効率アップに貢献しますが、防水層は高温にさらされます。

夏:「断熱」ナシ「遮熱」アリの防水の場合

外気の熱エネルギーが室内に入り込もうとします。

断熱材が無いため、熱エネルギーが伝わりやすく、室内の温度は容易に上がっていきます。(右図A)

太陽光が防水層表面に当たりますが、『高反射塗料』によって反射します。すると、『ふく射熱』の発生が抑えられ、太陽光による熱エネルギーの室内への影響は小さくなります。(右図B)

結果として、『断熱』ナシ 『遮熱』アリの場合は、『断熱』アリ『遮熱』ナシと比べるといくらか室内温度が高くなる傾向にあります。

夏:サーモコントロール断熱の場合(「断熱」アリ「遮熱」アリ)

最後に、『断熱』アリ 『遮熱』アリの防水、『サーモコントロール断熱』の場合を見てみましょう。

外気の熱エネルギーが、熱伝導によって、温度の低い建物に入り込もうとします。
しかし、熱を伝えにくい断熱材が有るので、室内の温度はなかなか上がりません。(右図A)

太陽光が防水層表面に当たりますが、『高反射塗料』によって反射され、『ふく射熱』の発生が抑えられます。
『ふく射熱』の発生量が少ないため、太陽光による熱エネルギーの影響が小さく、断熱材が熱エネルギーを伝えにくくするため、室内の温度はほとんど上がりません。(右図B)

『断熱』アリ 『遮熱』アリの『サーモコントロール断熱』は、快適な室温になります。

夏の暑い場合の比較

このように、場の省エネ効果が1番高いのは、「断熱」「遮熱」を組合せた、『サーモコントロール断熱』となります。