TAJIMA FLOOR(田島の床材)

田島ルーフィング株式会社

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[インタビュー]塩ビ床材を床以外に展開することの可能性~LUSTYdesign株式会社

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LUSTYdesign(ラスティデザイン)株式会社は、大阪の設計事務所です。代表の大江俊輔さんはイタリアやドイツ、フィンランドなどの国際デザインアワードを受賞されるなど、すばらしいご活躍をされています。今回は大江さんの実績を交えながら、TAJIMAの床材の印象や活用方法についてお話をうかがいました。

今回取材にご協力いただいたのは…
LUSTYdesign株式会社

代表取締役 大江俊輔さん

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無数の現物サンプルからリアルさで選んだものが、どれもTAJIMAの製品でした

TAJIMA:「たびたび作品にTAJIMAの床材をご採用いただいてますが、採用に至った理由やTAJIMAの床材のよさについてお聞かせください」


大江さん:「7〜8年くらい前に、とある物件で木目の塩ビタイルを探していたんですね。その際にたくさんのサンプルを取り寄せて、よりリアルなものをいくつかピックアップしたんですけれども、そのほぼどれもがTAJIMAの製品だったんです。それからTAJIMAにすごく着目するようになりました。
木目以外の製品もひとつひとつを見ていくと、たとえばこのクアトロという製品(※)であれば、色味は全部いっしょなんですけども、じつは全部石の種類が違うし、柄が違う。でも、色味を合わせることで同じ床のなかでも4種類を貼れますよという提案をされていたり、提案する角度がなかなか面白いなとTAJIMAの製品をクローズアップさせていただいています。
あと、営業の担当の方にものすごく熱があって、毎回製品が出るたびにサンプルとカタログを持ってきてくださって今回の商品はコンセプトがこうですよって熱弁してくださるんですね。熱意のあるメーカーだなと思って。それからですね、よく採用させていただくようになったのは。」

※複層ビニル床タイル マティル・クアトロシリーズ
 異なる産地の砂岩石をモチーフにした4種の柄からなるシリーズ。
 4種の柄を混ぜ合わせて貼ると、絶妙なバランスでまとまって自然で深みのある空間を作り出します。

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すごくリアルで満足のいく仕上がりだった

TAJIMA:「それでは、実際に採用いただいた事例ごとの感想をお聞かせください。」

大江さん:「まずひとつ目がコインランドリーとカフェの複合施設です。アメリカの西海岸にあるビーチハウステイストのような空間にデザインしてほしいというオファーでした。ベースカラーとしてホワイト、ブルー、グレー。それを素材に落とし込んでいくときには、ブルーとホワイトは本物の木にペイントしていこうと。グレーはモルタルやコンクリートという素材だなというのが頭にありました。
当初は木もコンクリートも本物を使おうと思っていたんですけど、工期や予算という制約のなかで、その実現がむずかしくなって、それに代わるものは何かなっていうところで、塩ビタイル。コンクリートに関してはイメージが付いてたんですけど、ブルーとホワイトの木目はどうなのかなっていう不安があったんです。で、さすがにブルーに関しては、実際にそこだけ木を貼ってペイントしました。

つぎにホワイトの木目。カフェ、そしてランドリーなので汚れが気になるとなると、これも塩ビタイルで何かないのかなと。
ある程度色のついた木目だったら表現しやすいんですけれど、ホワイトの木目ってけっこう塩ビタイルのなかでも表現がむずかしいのかなと思ったんですよ。そして採用させていただいたのが、このヌータンオークという製品なんですけれども、これが絶妙に木目も入ってて、実際に床に置いたらこれがすごくリアルに映ったんですね。

モルタルコンクリートのほうは、当時まだリリースされたばかりだったと思うんですけど、90cm角の大判のタイル(※)だったんですね。完成したものを見てもものすごくリアルだった。たとえば、私の同業者がたまたまそのお店に行ったんですが、やっぱり本物に見えたとすごく評判がよかったんです。そこを訪れるお客さんも塩ビタイルだってことがたぶんわかってない。それくらいリアルだったんです。

※複層ビニル床タイル マティルロッソ Zシリーズ
 914.4×914.4mmの大判サイズ。

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ウッドライン ヌータンオーク WBH-635(壁面、什器)

高級感を演出したい案件でも満足できるリアリティ

大江さん:「つぎの物件がクルマ屋さんですね。車の整備工場、オフィス、それとショールームの施設でした。そこの店舗自体が輸入車、しかも高級車をラインナップしているようなお店だったんで、とにかくリアリティを追求したいというオファーでした。
我々は思い立ったら、とにかくものすごい数のサンプルを取り寄せます。そのなかでよりリアルで質感もいいのはどれなんだろうなと選定したものがTAJIMAの製品だったんですね。
前述のコインランドリーとかカフェと同じようにかなりリアルな空間ができあがって、私もクライアントも非常に満足した空間に仕上がりました。」

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ウッドライン シャイニーヒッコリー WBH-436   テラーノ ヘキササイズ TNX-106,117,118

タイル1枚1枚の表情が微妙に異なって、雰囲気のある空間ができました

大江さん:「つぎはアパレルのお店です。テイストとしてはフランスの街角の路面で、ちょっとお店入ったら雰囲気のある空間だねといったデザインにしたかったんです。これは当初から床は石の仕上げでいってみたいなっていう思いがありました。
色は薄めの石。濃い色よりも薄い色というのは難しくて、使い方によってはのっぺりとしてしまうんですね。そういったなかで薄いけれども1枚1枚に表情があるものは何かなといったところで、TAJIMAの製品を使わせてもらいました。

実際にこれもできあがったものを見ると、石としてはひとつの柄なんですけど、1枚1枚微妙に表情が違う。そのおかげでのっぺりとした空間にはならず、天井、壁とすごくうまい具合にマッチしました。その空間に入るとすごく雰囲気が出て、クライアントさんやそこを訪れるお客様にも喜んでいただいたという物件ですね。」

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マティル ラスティセラ MBS-262(販売終了)

床材を床以外に使うことにすごく可能性を感じました

TAJIMA:「床材を床以外で使われたとうかがいましたが、その活用実績や手法についてもお聞かせください。」

大江さん:「さきほど床材の使用例でも紹介させていただいたんですけれども、たとえばランドリーとカフェの物件ですね。
壁面と腰壁、それとプランター、造作の家具にも床材と同じものを貼らせていただきました。

当初は本当の木を貼りましょうというところがスタートだったんですけれども、コストや納期といった理由からこれがむずかしいならば、発想の転換で床材を壁に使おうと。これは、なにも私がやったのが初めてではなくて、店舗さんとかでもたまに見るんですけれども、私が見たものはいかにも床材だなっていう印象を受けたんですよね。今まで見たことのある物件では。

今回、その不安がありながらもいちどトライしてみたら、床と同じようにやっぱりものすごく本物に見えたんですよ。
費用的な話をすると、実際に木を貼ってペイントするコストよりも半値以下ですよね。

結局、その床を貼る職人さんがその流れのなかで壁も貼れてしまうので、ものすごく工期が早い。
私自身も、床材がここまでできるのかと予想外の驚きだったんです。
だったら、今回の物件にかぎらず、ほかの物件でもどんどん使えるのではないかなと、ものすごく可能性を感じた作品でした。」

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マティルロッソ クラフトモルタル MZR-735(床面
ウッドライン ヨーロピアンオーク WBH-420(什器)
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ウッドライン ヌータンオーク WBH-635(壁、什器)

大江さん:「つぎは、これも先ほど紹介させてもらったクルマ屋さんですね。こちらは壁ではなくて天井に使いました。
店舗の顔となるフロントの下がり天井の部分。床と同じ木目の塩ビタイルを貼って、これまた本当にリアルそのもの。
先ほども申したように、この素材としての可能性をものすごく感じていますし、これからももっともっと使えるだろうなと感じています。」

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ウッドライン シャイニーヒッコリー WBH-436(床、下がり天井)

大江さん:「つぎは、某企業さんのオフィスですね。
会議室の案件になりまして、こちらの入り口のフロント部分なんですけど、床、壁、天井で採用させていただいたんですね。
いちばん最初のデザインのインスピレーションでは床、壁、天井がぐるっとひとつながりのものっていうのが頭にポッと出て、それを途中でちょっとぶった切ってるみたいな。壁が途中で切れて、また壁から天井に繋がっているというインスピレーションがあったんですね、木目で。
それこそフローリングって曲がらないじゃないですか。でも、私のデザインは床から壁、天井までが円を描きながらつながっていたので、どうしようかなと。

当初、フローリングを途中まで貼って、曲がりはじめる部分は壁紙、クロスとかシートを貼ろうかなということを考えてたんですけども、やはりそもそもフローリングとシートだとメーカーも違いますし、同じオーク柄といっても色も柄も違うんですね。メーカーが違うし、素材が違う、そうするとひとつながりの空間に見えない。
どうしようかなっていうところで塩ビタイルが使えるんじゃないかなと。ただ、うまく曲がるかなという悩みがあったんですが、実際に施工していただく職人さんに相談してみると、熱であぶりながらやると曲がりますよと。壁や天井に貼るのも初めてですし曲げて貼るのも初めてだったので、そのあたりを試行錯誤しながら、我々もこうやったら使えるんだなっていうノウハウを得ることができました。

完成したときに、そこに勤めていらっしゃるスタッフさんから「木ってこんなに曲がるんですね」みたいな意見をいただいて、これはしめたぞと。実際は本物の木ではないんですよって言うとすごく驚いていただいて、その驚きが我々としてはしてやったりというか、うれしかった記憶がありますね。」

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ウッドライン グラインドオーク WBD-462(床、壁、天井)
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タピス ムラサメ 436-4001,4007(床)

床以外にも床材を使うことで統一感が出て、工期やコストが圧縮できる。悪いことが何もない

大江さん:「(床材における)このリアリティというのは、かなりのところまできてると思うんですよ。素材、ひとつのマテリアルとして。床材なんですけど、床材としてのみではなくて、もっともっと活用方法はあると思っていて、これだけリアルなら、それこそ壁、天井に当たり前に使える素材として展開していってもいいんじゃないかと個人的には思っています。
『床、壁、天井、家具に素材としての統一感を持たせたいから、塩ビタイルを用いました』というアプローチは全然アリだと思っていて、たぶん私は今後新たにデザインしていく物件でも今言ったような試みというのは、どんどんしていくんじゃないかなと思ってます。

ところで、工期の部分というのは本当に大きいんです。コストが上がってコストオーバーになれば、我々デザイナーが考えた空間ってそもそも実現しないんです。どこかで妥協しないといけないとか、素材を変えないといけないとか、いろいろな変更があるんですね。
では、そうしないために何ができるかとなったら、デザイナー目線でいうといかに工期を圧縮できるかというところも当然に着目すべきです。この塩ビタイルをあらゆるところに使うと、同じ職人さんで全部できてしまうわけですよ。
統一感は出るし、工期は短縮できる。よってコスト圧縮につながる。そうすると、我々がもともと思い描いていた空間がそのまま仕上がるみたいな感じで、悪いことが何もない。」

施工や法規の面はしっかりと確認してください

TAJIMA:「床、壁、天井まで塩ビのタイルを採用していただく際に気をつけたポイントはありますか?」

大江さん:「まずひとつは施工ですね。床と同じような流れで壁、天井をやってしまうと剥がれます。
これはそれなりに職人さんの慣れや経験が必要です。どうも聞いていると違うんですよ。まったく同じやり方ではなくて、ちょっと接着剤の種類を変えたりとかですね。そういったことを施す必要があるし、物件ごとに条件が違うし、下地がどういう状況かによっても変わるので、事前に施工される職人さんと密な打ち合わせはしてください。

つぎに法律的な問題です。建築基準法といいまして、そのなかで内装制限というルールがあるんです。まず壁と天井にこれらの素材を使う大前提として、そこが内装制限にかからない物件である必要があります。くわしくはここでは割愛しますが、
どうしてもどこかに使いたいというときにひとつ方法がありまして、壁と天井に使うのではなくて、家具として使うことができるんです。
壁も固定物としての壁ではなくて、造作として随時移動できるパネルのようなものでしたら、使える場合もあります。
かといって100%ではないので、その物件のある最寄りの役所とか、あと消防署とかで事前に確認されるのはまず必要かなと思います。」

もっとバリエーションを増やして、選ぶ側の我々を悩ませてほしい

TAJIMA:「最後になりますが、TAJIMAの床材について今後期待されることはありますか。」

大江さん:「本当にものすごくリアリティあふれる製品で、かなり究極的なところまで製品としていっているんじゃないかなと私個人では思うんですけども、欲を言えばもっともっと色柄を展開していただきたいなと。それと併せてサイズをもっともっと大きく、長くしていただきたいなと思います。

この塩ビタイルのよさっていうのは軽さなんですよね、ゆえに施工性が非常にいい。随時いろんなかたちにカットもできますし、曲げることもできます。
だからこそサイズをもっともっと展開していただけると、いろんなところに積極的に貼れるようになります。
そうすることで、我々も物件ごとに使える幅が広がるんですよね。壁でも使える、天井でも使える、サイズもたくさんある、そして色柄もたくさんあると。
そうするといい意味で物件ごとに本当に頭を悩ませると思うんです。これも使えるな、あれも使えるな、ダイナミックに大判サイズで使えるなと。
そういうふうにどんどん商品展開していただいて、我々を悩ませて欲しいなと思います。」

床材を床以外に活かしていくという塩ビタイルの可能性を広げる作品の数々を拝見し、メーカーとしても今後の開発にも活かしていけるような内容のインタビューとなりました。

LUSTYdesign(ラスティデザイン)株式会社

〒550-0001 大阪府大阪市西区土佐堀2-1-6 TOSABORI IVY 6F

今回のインタビューの模様を、ラスティデザイン様が動画で公開してくれています。
ラスティデザイン様のホームページからリンクされていますので、ぜひご覧ください。
https://www.lusty-design.com/
 動画はこちらからご覧ください

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- 弊社担当より - 田島ルーフィング 床材営業部 営業開発課 内野 那奈

大江さま、数々の国際デザインアワードの受賞おめでとうございます。
そしてその栄えある受賞作に弊社床材をご採用いただけたこと、大変うれしく思います。
床・壁・什器に塩ビタイルをご利用いただくことで、空間の統一感をだしながら工期や予算を削減するという大胆さや、湾曲する壁面から天井まで床のタイルを延ばすという自由な発想には、メーカーという立場にいる私どものほうが驚かされております。
私たちももっと精進して、より力を入れてオススメできる床材をご提供いたします。

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