田島ルーフィングでは、防水材のリサイクルとして、製造時に生じる製品屑のサーマルリサイクルを実施しています。
アスファルト系のルーフィング類は、複数の異なる原材料を加工し製造した複合物ですので、材料ごとに分離することは困難でした。高温で溶けるというアスファルトの特性や、ルーフィングが巻かれた形状で製品屑となる点も、リサイクルを阻む要因となっていました。しかし、油圧ショベルを導入し、チョッパーによる製品屑の輪切りが可能になると、サーマルリサイクルへの可能性が広がりました。
サーマルリサイクルとは、アスファルト系のルーフィング類を、製紙メーカーや畑のビニールハウス、石膏ボードメーカーのボイラー用の燃料となるRPF(廃棄物固形燃料)」に加工することで、石炭代替燃料として再利用するというものです。
・産業廃棄物の紙くずと廃プラスチックを原料にしたリサイクル燃料
・主に製紙工場などで発電用ボイラーの燃料として使用される
現在、大分県、茨城県、埼玉県の3箇所においてRPFへの加工を行っており、アスファルトルーフィング廃材の約7割が、RPFとして生まれ変わっています。
また、RPFとして使用された後の焼却残渣も、路盤材やセメント原料として再び利用されるなど、単純なサーマルリサイクルにとどまらない、付加価値の高い再利用を行っています。
正式には「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」という名称で、平成12年5月31日に公布(平成12 年法律第100 号)、平成13 年4月1日から施行されています。 この法律は、国の機関などが物品を調達する際、環境への負荷が少ないものを調達するように定めたもので、地方自治体・民間にもグリーン購入に努めるべきとし、 国全体の環境物品の需要促進して地球環境を保護しようとするものです。
具体的には、グリーン購入法に適合する「特定調達品目」とその「判断基準」を定め、この基準に適合した商品が「グリーン購入法適合商品」となります。
クリーン購入法に適合しているかは自己判断となります。特別な審査や証明書等はございません。 「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」にある判断基準に適合していると判断できれば、グリーン購入法適合品となります。
品目名 | 製品名 | 使用可能な防水仕様 |
高日射反射率防水 | SP ファインカラー | アスファルト防水 |
SP サーモコート | アスファルト防水 オルタック防水断熱仕様 |
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SP クリーンカラー | アスファルト防水 | |
OT コートクール | オルタック防水 | |
OT コートシリコーンクール | ||
VT コート C | ビュートップ防水 | |
ビュートップ C15 | ||
ビュートップ C20 | ||
断熱材 | RB ボード | アスファルト防水 |
屋上緑化 | G ウェイブ | アスファルト防水 ビュートップ防水 |
G ウェイブエコム |
※上記の製品を使用した全ての仕様が該当します。
◆グリーン購入法適合品の検索サイトに当社の製品が登録されていますので、是非ご利用下さい。
・エコ商品ネット http://www.gpn.jp/econet/
【参考資料】「環境物品等の調達の推進に関する基本方針 平成23 年2 月」より
品目分類:防水
高日射反射率防水 | 【判断基準】 近赤外域における日射反射率が 50.0%以上であること。 |
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備考) |
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品目分類:断熱材
断熱材 |
【判断基準】 建築物の外壁等を通しての熱の損失を防止するものであって、次の要件を満たすものとする。
発泡プラスチック断熱材については、長期的に断熱性能を保持しつつ、可能な限り地球温暖化係数の小さい物質が使用されている事。 |
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品目分類:屋上緑化
屋上緑化 |
【判断基準】
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備考) | 建物の屋上等において設置するものとする。 |
防水工法 | 製品名 |
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アスレイヤneo | レイヤーコート |
レイヤーコート立上り用 | |
アウターコート | |
アウターコート立上り用 | |
レイヤコート水性 | |
水性プライマーC | |
プライマーCR | |
レイヤソフト | |
ビル増粘剤 | |
ビルコート | ビルコートS |
アスクール | アスクール |
アクアベース | アクアベース |
アクアプライマー | |
断熱材 | ギルフォーム |
ギルフォームW | |
VTボード | |
RBボード | |
スタイロフォームRB-GKⅡ | |
DIPSセメントEF | |
ビュートップ | VTボンド |
ビュージスタ | ビュージスタハイパー |
セメントEP20 | |
セメントEP30 | |
セメントU | |
セメントTH | |
(その他セメント類) | |
フラッターQ | |
オルタックエース | オルタックエース |
オルタックエースUC | |
オルタックエースVR | |
立上り用オルタックエース | |
巾木・側溝用オルタックエース | |
オルタックスカイ | オルタックスカイ |
立上り用オルタックスカイ | |
オルタックスカイUC | |
オルタックスカイVR | |
巾木・側溝用オルタックスカイ | |
オルタックスカイ500、50 | |
オルタックスカイEX | |
立上り用オルタックスカイEX | |
巾木・側溝用オルタックスカイEX | |
スカイ硬化促進剤 | |
OTコートシリコーンクール(各色) | |
OTプライマーQQ | |
オルタック硬化促進剤 | |
OTシール | |
オルタックシートGS | |
テープマルチ | |
パラペット用増粘剤 | |
オルタックモード | オルタックモードR |
オルタックモードV | |
オルタックモードT | |
オルタックモードHS | |
サンキュア | オルタックサンキュアR |
オルタックサンキュアT | |
オルタックサンキュアHS | |
オルタックサンキュア500 | |
GO-JIN | GO-JIN V |
GO-JIN T | |
GO-JIN HS | |
サンキュア・GO-JIN専用硬化促進剤 | |
速硬化OTプライマーMブルー | |
速硬化OTコートA | |
速硬化OTコートシリコーン | |
オルタックコートFK | |
オルタックスプレー | オルタックスプレーRR |
オルタックスプレーFF | |
OTコートQQ | |
仮防水材 | クールグランド |
クールグランドパウダー | |
マルチグランド | |
グランドパウダー | |
下地処理材 | クールベース |
クールベースパウダー | |
リバンプ | RV-25S |
RV-40S | |
RV混和剤 | |
RVパウダー類 | |
RVエポキシプライマー | |
RVハイレンプライマー |
2018年12月現在
当社は現在製造および販売しているすべての製品にアスベストは一切使用しておりません。
過去に製造した製品の一部にはアスベストを使用したものがありましたので、その使用状況についてお知らせいたします。
製品分類 | 製品名称 | 製品構成 | 製造工場 | 製造期間 |
ルーフィング類 | 石綿ギルソイドルーフィング | ① | 宮城工場 | 1937年 ~ 1987年 |
石綿砂付ルーフィング | 宮城工場 | 1950年 ~ 1970年 | ||
石綿フェルト | ② | 宮城工場 | 1937年 ~ 1977年 | |
アスベース | 宮城工場 | 1970年 ~ 1972年 | ||
接着剤・コーチング類 | アスベストコーチング | ③ | 購入品 | 1940年 ~ 1981年 |
アスファルトコーチング | 購入品 | 1940年 ~ 1981年 | ||
シングルセメント | 購入品 | 1954年 ~ 1979年 | ||
埼玉工場 | 1980年 ~ 1990年 | |||
フネンセメント | 埼玉工場 | 1981年 ~ 1985年 | ||
アスタイトセメント | 埼玉工場 | 1980年 ~ 1990年 | ||
レイコーセメント | 埼玉工場 | 1980年 ~ 1990年 | ||
強力コーチング | 埼玉工場 | 1980年 ~ 1990年 | ||
強力コーチングA | 埼玉工場 | 1980年 ~ 1990年 | ||
硬質ウレタンフォーム 断熱材用の面材 |
ギルボード | ④ | 宮城工場 | 1971年 ~ 1979年 |
ギルフォーム | ⑤ | 購入品 | 1983年 ~ 1991年 | |
立上り乾式保護材 | FGボード | ⑥ | 購入品 | 1994年 ~ 2001年 |
MHボード | 購入品 | 1993年 ~ 2001年 |
※屋根材「シングル」「フネンシングル」には生産開始当初から一切アスベストは使用しておりません。
構成① | 石綿と岩綿(無害)の混抄シートに溶融アスファルトを含浸し、上下面にアスファルトを塗覆した1m幅の防水シート。 |
構成② | 石綿と岩綿(無害)の混抄シートに溶融アスファルトを含浸したフェルト状の1m幅の防水シート。 |
構成③ | アスファルトを有機溶剤でカットバックした半液状の物質。粘度調整の目的で石綿を添加してある。施工後、有機溶剤の揮発により固化する。 |
構成④ | 硬質ウレタンフォーム断熱材の表裏面に、石綿混抄シートに溶融アスファルトを含浸塗覆したシート状の面材を貼り合わせたもの。寸法安定性、接着性の向上を目的としている。 |
構成⑤ | 硬質ウレタンフォーム断熱材の表裏面に、ガラス繊維と石綿の混抄シートにアスファルトを含浸した薄いフェルト状の面材を貼り合わせたもの。寸法安定性、接着性の向上を目的としている。 |
構成⑥ | 押出し成型セメント板 |
工場所在地:宮城工場…東京都足立区宮城、埼玉工場…埼玉県鶴ヶ島市
上記の製品はすべて「非飛散性アスベスト廃棄物」に分類されます。「石綿障害予防規則」及び、「建築物等の解体等の作業における石綿対策
<改正石綿障害予防規則の概要>(厚生労働省)」等に従って処理してください。
工場従業者、退職者、関連社員において問題は発生しておりません。
工場周辺地域からの、アスベストに関する問題は発生しておりません。
「アスファルトルーフィング類、アスファルト系防水層のアスベスト含有率測定方法」と「天然鉱物の不純物として検出されるアスベスト」について。
建材製品中の石綿含有に係る分析方法を定めた日本工業規格(下表参照)のうち、JIS A 1481‒2及び3においては、「アスベストが不純物として含有するおそれのある天然鉱物及びそれを原料としてできた製品については,適用できない。」(平成28年3月22日付改正版JIS A 1481‒2の1頁参照)とされ、「アスベストが不純物として含有するおそれのある天然鉱物及びそれを原料としてできた製品については、適用しない。」(平成26年3月28日付制定版JIS A 1481‒3の1頁参照)とされています。当社が製造、販売するアスファルトルーフィング類は天然鉱物を原料に使用しておりますので、当該製品のアスベスト含有率を分析調査する場合は、JIS A 1481‒1及び4を採用するようご留意ください。
前項の一覧表に記載した製品以外にも過去の一定期間に当社が製造・販売したルーフィング材から、稀に微量のアスベストが検出されることがあります。これは原料の天然鉱物中に不純物として含有される微量のアクチノライトまたはトレモライトであることが判っています。前述の試験で稀に検出されるこれらのアスベストは製品中にごくわずかに偏在するもので、製品全体としてのアスベスト含有率は法令で定める基準値以下であることを確認しておりますので、当社製品は「石綿をその重量の0.1パーセントを超えて含有する製剤その他の物」(労働安全衛生法第55条、同法施行令第16条第1項第4号及び第9号等)には該当いたしません。
※本件につきましては厚生労働省、国土交通省、経済産業省及び所轄の労働基準監督署に報告済みです。
労働安全衛生法第22条及び石綿障害予防規則第3条に基づく事前調査を行うにあたり、以下の方法で製品検索を行い、石綿が使用されていない場合は「非含有証明書」を発行いたします。
「施工時期、防水仕様番号」をご連絡頂ければ当時の防水層について石綿使用の有無をご回答いたします。
(当該建物に弊社防水材料が採用されていることを別途ご確認下さい)
防水仕様番号が不明でも、1986年1月以降の材料出荷である場合「物件名、所在地、施工時期等」が分かれば、弊社製品出荷データと照合の上、石綿使用の有無をご回答いたします。
非含有証明書サンプルBを表示(PDF)非含有証明書作成依頼書発行のご依頼や、防水層のアスベストに関するご質問・ご相談につきましては、下記お問い合わせ窓口までご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。
田島ルーフィング株式会社
営業企画部