TAJIMA FLOOR(田島の床材)

田島ルーフィング株式会社

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[インタビュー]カジュアルで暮らしやすい、次世代型スマートホテル「HOTEL K3 ~asakusa~」

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東京の観光地として国内外から多くの人が訪れる浅草寺。そこから徒歩2分の場所に「HOTEL K3 ~asakusa~」が2023年4月にオープンしました。スマートチェックインなどを導入した非接触型宿泊施設となっており、施設内には無人コンビニも完備。下町情緒あふれる浅草に新しくできた、次世代型スマートホテルです。

今回こちらのホテルを設計された一級建築士事務所 中村建築の中村さんに、空間デザインのコンセプトやTAJIMAの床材をご採用していただいた理由についてお話をうかがいました。

今回取材にご協力いただいたのは…
一級建築士事務所 中村建築 株式会社

中村堅志さん
HP:http://www.nakamura-a.com
Instagram:https://www.instagram.com/nakamura_archi

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だれもが利用できる下町のホテルに

「カジュアルで暮らしやすいホテル」をコンセプトにスタートしました。計画を進めていくなかで浅草という下町の立地から、地域の方々との融和性の高いサービスステーションとなるようなホテルを目指し、地域の方も気軽に利用できるスペースや機能を盛り込みました。

1階のロビーやショップは宿泊者だけでなく地域の方も自由に使われることを前提に、集会や会議、ワーキングスペースにも利用できます。WEB事前チェックインや無人コンビニを採用して、配置するスタッフ人員を減らすことで、オープンで立ち寄りやすい雰囲気も実現しています。

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モルタライク 647-705 / ウッドライン WBF-401

経年変化を味わえるアメリカンヴィンテージテイストのロビー

一部デッキスラブを現し仕上げにして高い天井を確保し、開放的な雰囲気を作り出しました。ホテルコンセプトに沿うかたちで重厚にならないようカジュアルな仕上げを目指しました。

内装材については、経年変化を味わえるものやユーズド感のあるものを選定しています。TAJIMAの「モルタライク」は、実際のモルタルのように傷つきながら味の出る商品で、これにエイジング感のある木目調の「ウッドライン」を組み合わせました。本物のコンクリートや鉄骨をそのまま使用するのは少しハードすぎるため、素材感のある製品を選び、それらを組み合わせることでカジュアルさを演出しています。個人的には床材の周囲に張りまわしたアクセントの金目地が気に入っています。

隣にあるショップはロビーと一体的な空間とするため、空間構成や仕上げも同一にしています。

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モルタライク 647-705 / ウッドライン WBF-401

木材と組み合わせる床材

2階から上の客室のあるフロアは、エレベーターの扉や鋼製建具に採用したウォールナット系との組み合わせや相性を考えながら、シンプルな廊下の空間で床材の柄がアクセントになるよう、カーペットタイルの「タピス クラフトチェック」をセレクトしました。目立ちすぎず暖色系の照明との相性もいいと思います。

客室には何タイプかあるのですが、そのなかでももっともスタンダードな客室には「小上がり」を採用しています。この小上がり客室は、ホテルのボリュームなどが決定する以前の段階から採用することが決まっていました。それだけにこのホテルの核となるような空間で、この部屋に採用した「デニムフロア」は、そのカジュアルさや什器とのバランスで選んだのですが、まさにこの客室に合致した製品だと思います。また、水まわりを充実させた客室でもあり、カーペットタイル以外の部分の印象も重要でした。目地のないシンプルな構成としたかったこともあり、デニムフロアと同じ厚さの「レイフラットタイル」の木目柄を選びました。

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タピス クラフトチェック TZ09-661
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デニムフロアCT DMC-501 / レイフラットタイルLF-3000 LF-3521

──田島ルーフィングの床材に対してどんな印象をお持ちですか?また、今後使ってみたい床材はありますか。
意匠性の高い田島ルーフィングの東京ELab(エラボ)が示すように、デザインに寄り添った素材や製品を研究・生産されている印象です。より本物に近い材料で、経年変化を味わえるような、素材を感じられる製品が増えてくれたらうれしいです。

──普段、空間デザインにおいて心掛けていることやこだわっていることをお聞かせください。また、そのなかで床材を選定する際に重視しているポイントなどをお聞かせください。
その空間に身を置いたときに違和感を感じない、気に留まらない空間になればと思っています。自然と座ったり、眺めたり、ふと思い返したときに居心地がいいと思える空間をつくりたいと考えています。
床材に求められる要素は、裸足ですごすのであれば温かみや柔らかさを、下足で使うのであれば清掃性など、用途や空間の在り方で変わってくるものなので、よく観察しヒアリングを重ねて選定したいと考えています。

──今後、空間デザインにおいてやってみたいことについてお聞かせください。
昔からそこにあったようでいて、新しいと感じるもの。新しいのに懐かしいと感じる空間デザインです。自然素材のなかに、原色や異素材があるのに違和感なくなじむものなど、矛盾しているようないろいろな要素がその場にふさわしく佇んでいるような空間をつくりたいと思っています。

HOTEL K3 ~asakusa~

東京都台東区浅草3-4-10
https://hotelk3.jp/

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- 弊社担当より - 田島ルーフィング 床材営業部 天野 康平

床材は清掃性がよく、汚れが付きにくく落としやすいものが求められることが多いなかで、床材の使用感を”経年劣化”ではなく、”経年変化”や”使い込んだ味”としてポジティブに捉えるコンセプトの「デニムフロア」。そのデニムフロアのコンセプトを気に入っていただき、今回ご採用いただきました。
ホテルのコンセプトや選ばれる家具へのこだわりをうかがっていくなかで、思い描かれているインテリアデザインに合う床材はなにか、どの色柄をおすすめするか、など考えるのが非常に楽しくもあり、気を引き締めてお手伝いをさせていただきました。

浅草寺の最寄りという立地ですので、「HOTEL K3 ~asakusa~」が宿泊者だけでなく、地域の方々にとってのコミュニティの中心になることを願っています。

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