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田島ルーフィング株式会社

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[インタビュー]機能性に優れるノーワックスメンテナンスのビニル床シート「科学技術館 ジャンボ・ピアノ」

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TAJIMAのビニル床シートのなかでもロングセラーを誇るパーマリュームシリーズ。高い汎用性とコストパフォーマンスを備え、多様な柄を取り揃えて豊富な選択肢から選べるのが特長です。またすべてがノーワックスメンテナンス製品となっているため、ワックスを使うことなく美観を維持することはもちろん、抗菌性など多様な付加価値もプラスしています。

今回このパーマリュームシリーズが採用されたのは、東京都千代田区北の丸公園内にある科学技術館に新設された体験型展示の「ジャンボ・ピアノ」。床材をご採用いただいた理由や、普段床材を選定する際に重視しているポイントなどいろいろお話をうかがいました。

今回取材にご協力いただいたのは…

株式会社 乃村工藝社

成田 英樹さん

見て、触れて、楽しんで学ぶ。科学原理の体験型施設

科学技術館は、現代から近未来の科学技術や産業技術に関する知識を広く国民に対して普及・啓発する目的で設立された施設で、1964年(昭和39年)4月に開館しました。全館には約20個の展示室があり、その多くは身近なテーマを取り上げた多種多様な体験型の展示となっています。なかでも5階にある“遊び・創造・発見の森”「FOREST」という展示フロアは、身体全体を使って展示を動かしたり、触ったり、試したりすることで、科学の原理に触れることができるつくりとなっています。

今回そのFORESTに新設されたのは、音について取り上げた「サウンド」展示室。音は耳に聞こえるだけでなく、さまざまな“すがた”を描き出すことがあり、その“すがた”を見られる展示物として、巨大足弾きピアノ「ジャンボ・ピアノ」が実現しました。

「ジャンボ・ピアノ」の鍵盤を踏むと音とともに、その音の色やかたちを見ることができます。演奏できるだけでなく、普段見ることのできない音の“すがた”が見える展示物となっています。(協力/科学技術館)

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『ジャンボ・ピアノ』パーマリュームEM 4220M , 4080M

音の“すがた”が際立つ意匠性と、遊具としての機能性

成田 英樹さん(以下成田さん):
サウンド展示室を訪れたお客様に見つけていただきたいのは、「音が描き出す さまざまな“すがた”」です。
そのためすべての空間要素は、意匠性を排除した機能だけの幾何形体です。色彩計画も白と黒で統一し、主役の「可視化された音」だけに注目が集まるように努めました。ピアノも白鍵と黒鍵で構成されているので、トータルにまとめやすかったです。

「ジャンボ・ピアノ」の床材選定は、装置としての「耐久性」、運営としての「メンテナンス性」、ピアノとしての「意匠性」のほか、子供が駆けまわって遊ぶ科学遊具として、とくに「ノンスリップ性」を重視しました。他メーカーも含めて白と黒の床材サンプルを集め、実際に水滴を垂らして踏んでみるなどの検証を行いました。

施設内に持ち込まれる少量の雨水を考慮した結果、最終的にはエンボス加工の製品ではなく、TAJIMAのパーマリュームが選定されました。エンボス製品には真っ黒や真っ白の床材がなく、パターンも連続しなかったのですが、パーマリュームを使うことでより自然なピアノのイメージに近づけられたと思います。完成後、表面耐久性やメンテナンスについてもアドバイスをいただけたので、運用条件も顧客と共有できました。

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鍵盤裏へのセンサー設置
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床素材の質感・納まり検証

─普段、空間デザインにおいて心掛けていることやこだわっていることをお聞かせください。また、そのなかで床材を選定する際に重視しているポイントなどをお聞かせください。
成田さん:
一般的にデザイナーは「意匠性」を重視すると思いますが、私は演出技術(映像・装置・照明演出など)を空間に定着させる仕事が多いため、おもな選定基準は「機能性」や「その他の性質」です。たとえば床と壁をシームレスな映像スクリーンにするため、壁にも同じ床材を貼り込むことなどはよくあるパターンです。その際の選定基準は、「(映像)反射率」「(張替え前提の)接着剤」「(ワックスなどの)映像への影響」や「日常メンテナンス」となります。
カタログから入手できる情報は少ないため実験してみることになりますが、事情をご理解くださるメーカー担当者、実験を行う設備やスペースなどの条件が整わないとなかなか実現できません。

その点、TAJIMAは今回の物件を含め、日ごろからもの作りに対して興味を示してくださり、また無理難題に対しても真摯に対応していただき感謝しています。プロユース向けのラボである東京ELab(エラボ)は実際に床材を広げ、照明テストもできる実験スペースを兼ね備えているので、とても利便性が高いです。私はいつもカタログを2時間眺めて悩む前に、まず東京ELabに足を運ぶことにしています。

──今後、空間デザインにおいてやってみたいことについてお聞かせください。
成田さん:
最近、光を99%吸収し、ほぼ反射しない塗料ができたと話題です。少々特殊ですが、映像シアターなどで暗闇を作る無反射床素材があるなら使ってみたいです。

科学技術館

東京都千代田区
https://www.jsf.or.jp/

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- 弊社担当より - 田島ルーフィング 床材営業部 中村 成見

成田さんには弊社の東京ELabにたくさん足を運んでいただき、床材の選定を幾度となく重ねていただきました。実際にたくさんのサンプルを見比べて選定を行っていただけたことで、機能的にも、デザイン的にもご納得いただけたようでとても嬉しかったです。
施工後、私も現場にうかがい実際にピアノを踏んで音を鳴らさせていただきましたが、さまざまな仕掛けが盛り込まれており、五感で楽しめる空間についつい夢中になってしまいました。
今後もさまざまな方向性から、その場に最適な床材をご提案できれば幸いです。

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