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[インタビュー] ここで仕事がしたくなる。 カフェのようなコワーキングスペース「MONZ SPACE」
働き方改革とコロナ禍で劇的な変化を迎えているオフィスの在り方。
さまざまな「働く場所」が生まれている現在、とても個性的なコワーキングスペース「MONZ SPACE(モンズ スペース)」を自ら手掛けたブエナデザイン株式会社の代表、鈴木泰一郎氏にお話をうかがいました。
今回取材にご協力いただいたのは…
ブエナデザイン株式会社
https://buena.co.jp/
代表 鈴木 泰一郎氏
ちゃんと仕事ができるような場所を作ってあげたい
このMONZ SPACEを始めるにあたって、付近のコワーキングスペースを見学したのですが、いいなと思ったところは数件ありましたが、「絶対にここで仕事をしたい」という場所はありませんでした。
そして、その理由を考えてみると、「大事な部分にコストをかけていないから」なのではないかと考えました。
多くのコワーキングスペースでは多くの賃貸住宅物件と同じように、とにかくコストをかけないという考え方が感じられたのです。
これからは、会社が指定した場所ではなく、自分で働く場所を選べるようになると考えています。起業する人も増えるだろうし、若い人たちが働き方をちゃんと考えるようになっていくと思います。
また、家でできない、またはしたくない仕事をする場所は、家と会社の中間のような場所ではないかと考えました。それがカフェのようなスペースなのだと思います。
実際、MONZ SPACE周辺のカフェでは、ほとんどのお客さんがパソコンで作業をしているような風景が見られます。
そうした、働き方をちゃんと考えている若い人たちやカフェで仕事をしているような人たちに、ちゃんと仕事ができる場所を作ってあげたいと思い、できたのがMONZ SPACEです。
「自分だったらこういう感じの場所がいい」と思える場所を
自分で仕事場を持ちたいと思ったときに、広さや内装など、自分だったらこういう感じのものがいいと思える場所にすることが大切なのではないかと考えています。いまあるコワーキングスペースに感じられなかった、「本気でここに来てほしい」という思いが表れているような場所です。
その結果、MONZ SPACEには受付をなくしました。家には受付はありませんよね。
普通の家には玄関を入るとたいていリビングがあるように、ここは入口を入るとリビングのようなスペースになっています。
つぎに、什器をすべて新品にするのをやめました。什器が全部新品だと緊張を感じてしまいます。家は緊張する場所ではありません。いまの若い人はネットオークションで買い物をするのは当たり前だし、中古車もなんの抵抗もなく乗っています。そうした人たちは、什器が新品ではないことに違和感を感じないはずです。とはいえ、単なる中古品ではなくヴィンテージのイメージは大切にしました。
カラーについては、あえてまとめないようにしました。ポール・スミスやルイス・バラガンのファンでもあるからか、意図的にいろんな色を使い、自分が少しときめく内装を主張しました。
自分の思いを表現したり、好きなことを仕事にできたら楽しいですよね。
「事業化できるデザイン」を心がける
コワーキングスペースという仕事をする場所ですから、教科書通りに上品にまとまった設計をするのが普通だと思います。私は普段からそうなのですが、設計する際は依頼を聞いたうえで、自分がいいと思うものを提案します。どうしてそういう依頼をしたのか、どういうところを魅力的だと思っているのかを徹底的に考え、分析して、そのうえで「こういう依頼もいいですが、こうしても面白いですよね」という提案をします。
当たり前のことだけをやっていても他の設計事務所と違いが生まれません。言われた通りインテリアをデザインするだけではなく、その場が稼働してビジネスとして成り立つようなインテリアデザインを提案するのです。その空間を動かす、言わばエンジンをいっしょに作るような「事業化できるデザイン」をいつも心がけています。
そうした面では、ここMONZ SPACEは私のショールームだと思っています。
実際にあるものを見てもらうほうが説得力があるし、その場所が賑わっていればさらに説得力は増します。
単純に内装デザインだけの話では、お施主様には通用しづらいですから。
TAJIMA の床材
──TAJIMAの床材の印象をお聞かせください。
TAJIMAの製品は、塩ビのタイルが好きです。理由はわからないのですが、他社の製品に比べるとリアルに見えるからです。
ROSSOシリーズ(※)の古材のようなタイルは、「やってるな」というイメージでした。
設計士のような人種の感覚には合うかもしれないですね。
過去にはいったん決まった床材が、チープに見えるという理由で変更になった経験もあります。
TAJIMAの床材はちゃんとした「材料」に見えるんだと思います。
また、今回のMONZ SPACEでは、タピス プレーヌⅡ(※)を採用しました。
正直なところコストの面もありましたが、コストがないならないで安価でありながら魅力的に提案できる方法を確立したかったのもあります。
また、色数が多かったのもよかったです。カーペットタイルは他社も含めて柄は豊富なのですが、色のバリエーションは少ないので。当社のスタッフからもいい色だと好評でした。
※TAJIMA注:ウッドラインROSSO/マティルROSSO
TAJIMAが展開する複層ビニル床タイル。
ウッドラインは木目柄、マティルは石目柄・抽象柄で展開するが、
なかでもROSSOシリーズはエッジな柄やサイズ展開で他の製品とは一線を画している。
ウッドラインROSSO:https://tajima.jp/flooring/woodline_1/
マティルROSSO:https://tajima.jp/flooring/matil_1/
※TAJIMA注:タピス プレーヌⅡ
TAJIMAのカーペットタイル。スタンダードタイプである「TS」の一品。
汎用的な製品だが、5柄51色と多彩な色柄を展開している。
タピス プレーヌⅡ:https://tajima.jp/flooring/tapis_playnue/
MONZ SPACEで使用されている床材
MONZ SPACE
東京都中央区築地4丁目3-8 登喜和ビル5F
https://monzspace.com/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000100256.html
田島ルーフィング 床材営業部 クリエイティブデザイン室 森田あかり
MONZ SPACEにお邪魔した際の第一印象は、「ほかのコワーキングオフィスとはまったく違う」です。
記事内にもあるとおり、ユーザーがどのように使うかといった点を鈴木代表が徹底的に考えた結果が物件に出ており、オシャレな雰囲気にもかかわらず、落ち着きつつ、集中できるという印象が両立されていると感じます。
多くのユーザーの方に、愛されるコワーキングオフィスになってほしいと思います。
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