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[インタビュー]よりリアルな質感のものを追求「the Folks BY IOQ」
2022年3月、TAJIMAはモルタルの素材感をより魅力的に表現した置敷きビニル床タイル「レイフラットタイルモルタライク」を新たに発売しました。コンポジションタイルのような製法ながら、割れづらく置敷き工法にも対応できる新しいタイプの床材です。ラミネートタイプの複層ビニル床タイルとも異なる質感で、より本物の素材感を感じることができます。また、人気の高いモルタル調に仕上がっていますので、緑の多いエントランスやリフレッシュエリア、天井をスケルトンにしたデザイン性の高い空間などをスタイリッシュに演出することができます。
この「レイフラットタイルモルタライク」を採用いただいたのは、神宮前2丁目にオープンしたイノベーションオフィス「the Folks BY IOQ(ザ フォークス バイ アイオーキュー)」。今回は設計を担当した株式会社リアルゲイトの岩田慎一郎さんと辻 竜也さんにお話をうかがいました。
今回取材にご協力いただいたのは…
株式会社リアルゲイト
設計デザイン部 岩田慎一郎さん
設計デザイン部 辻 竜也さん
イノベーションを生み出すオフィスに
東京メトロ・明治神宮前駅やJR原宿駅からほど近く、周辺エリアのイメージに合うオシャレな建物。中央の吹き抜けと数多く配置された植物がとても印象的でした。1階にはカフェやショップなどのテナント、2階?5階まではコワーキングスペースという複合施設となっています。
レイフラットタイルモルタライクはシェアオフィス(貸室)の床全体に施工されていました。オープン前に取材させていただきましたが、これからどんどん展開していくのが楽しみです。
──今回の床材を選んだ理由を教えてください。
岩田さん:
コンクリートやモルタルに近い質感のものを探していたので、今回レイフラットタイルモルタライクを選定しました。
リアルゲイトでは、塩ビタイルやカーペットなどを貼らずに、コンクリートやモルタル下地のままオフィスを貸し出すことが多いのですが、今回は既存のOAフロアが残っており、その段差解消や撤去費用などのコスト面を考慮して、OAフロアの上に床材を貼るという条件になったのも今回採用した理由のひとつです。
──TAJIMAの「モルタライク」はどういった経由でご存知だったのですか?
岩田さん:
設計しているうちに、雑誌などで事例を見たり、まわりの人からのいい評判を聞いたりしていたので自然と知りました。
辻さん:
既製品の3mmのコンポジションタイルを別件の渋谷のオフィスで使用したことがありました。コンクリートに近い『マットな質感』のものを探していて、現物を見たらイメージにぴったりだったので採用しました。
もともとはタイルカーペットを探していたのですが、今回はTAJIMAの営業担当の方に「コンクリートっぽいものがいいな」と伝えたら、OAフロアにも使える新しいレイフラットタイルモルタライクを教えてもらいました。
──コンポジションタイルをオフィスに貼るのは珍しいと思いますが…
岩田さん:
私は基本的に塩ビタイルはコンポジションタイルのほうがいいと思います。複層タイルは摩耗によって劣化する場合がありますが、コンポジションタイルは擦れたりしてもそれが経年変化に見えるのがいいです。耐久性においてもコンポジションのほうがいいと思います。
──床材の実物(レイフラットタイルモルタライク)をご覧になった印象はいかがでしたか?
岩田さん:
3mmのモルタライクを知っていたので質感はイメージ通りです。違いは5mmの場合、目地が入ることを聞いていて、それがどうなるか想像できなかったのですが、実際の貼り上がりはモルタルというより磁器質タイルにも見える印象です。一般の方がご覧になった際、「これ(陶磁器)タイルを貼ったの?」と言っていました。当初の想定ではなかった反応ですが、結果的には良かったです(笑)
気になるのは、今後経年してどう見えて(変わって)いくのか。普通の置敷きタイルと比べて経年後の変化が気になります。
辻さん:
コンポジションタイルは質感がいいです。複層タイルに比べて艶がなくナチュラルな雰囲気があります。
──田島ルーフィングの床材に対してどんな印象をお持ちですか?
岩田さん:
TAJIMAの3mmコンポジションタイルのモルタライクは、ほかでは見ない唯一無二の塩ビタイルという印象が強いです。
───これからの床材(塩ビタイル)に求めるものを教えてください。
岩田さん、辻さん:
今出ているのもナチュラルでいいのですが、もっとムラが出ているようなタイルも面白いと思います。まだら模様や粗目なモルタル調のコンポジションが欲しいです。磁器質タイルの代わりとして使えるものがあってもいいと思います。
【the Folks BY IOQ / ザ・フォークスバイアイオーキュー】とは
都内で60棟を超えるクリエイティブオフィスを企画・運営し、入居者の課題やニーズと向き合ってきたリアルゲイトと、多様な不動産ソリューションを持つ東急が協業することで、既存のオフィス創りの固定概念を取り払い、自由な発想、新しいカタチのワークスペースを創り、現在の課題解決の糸口を見出します。
プロジェクト名の「IOQ」とは、「I」Innovation、「O」office、「Q」questionの頭文字をとった名称で、オフィスのQ(課題)をイノベーションするという意味が込められています。
なお、本プロジェクトはスクラップ&ビルドの新築事業ではなく、既存建物を活かして再生するリノベーション事業とすることで、社会としての課題であるSDGsへの取り組みも行っています。
the Folks BY IOQでは1階に設置した中庭の「Bask Lounge」を軸に、入居者同士だけでなく近隣住民等とのコミュニティを促進するコンテンツを用意することで、入居者にとっても居心地の良いローカルプレイスになるような施設づくりを行います。 現状の「Q」である「オフィス空間の意義」や「コミュニケーションの希薄化」等に目を向けるきっかけを作っていきます。
詳しくはこちら
リアルゲイト、イノベーションオフィス「IOQ」シリーズ第二弾 複合施設「the Folks BY IOQ」が原宿神宮前エリアに2022年2月オープン
the Folks BY IOQで使用されている床材
the Folks BY IOQ(ザ フォークス バイアイオーキュー)
東京都渋谷区神宮前2丁目18-19
https://thefolks-byioq.jp/
田島ルーフィング 床材営業部 営業開発課 中村 成見
コンポジションタイルはマットな質感やリピート柄がないことが特長。練り物でできているため同じ柄がふたつとないこともポイントです。
レイフラットタイルモルタライクはオフィスユースを想定しているので、一般のカーペットタイル程度の帯電性は保持しております。
オフィスにコンポジションタイルを使用することは珍しく、新しい提案になりますが、今回の案件では植栽や本物の木材とも相性がよく、とても馴染んでいるように見えました。
今後の案件で選定いただいた方々が、どのようなデザインで使っていただけるか楽しみです!
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