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空間や床面と合わせて考える、巾木選びのポイントをご紹介
新しい空間づくりを考えるとき、広面積でベースとなる床面・壁面やポイントとなる家具類については、注力して考えることと思います。しかし、いざ巾木を選ぶ段階になったとき、空間に占める面積こそ少ないものの、どんな巾木を選べばよいか迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、空間や床面とのバランスを見ながら考える「巾木選びのポイント」を3つのステップでご紹介します。デザインに関することですので、必ずこれが正解というわけではありませんが、巾木選びの際の考え方の一つとして参考にしてください。
【STEP1】まず基本は「床合わせ」「壁合わせ」の2パターン
巾木選びの際にまず考えられるのが、この2パターンです。
「床合わせ」は床と同じ色の巾木を、「壁合わせ」は壁と同じ色の巾木を選ぶ考え方です。
実際に下の写真で仕上がりイメージを見比べてみましょう。
巾木の使用目的のひとつとして汚れ防止があります。
汚れやすそうな環境のときは色付き巾木の「床合わせ」、汚れよりも意匠性を重視したいときは白巾木の「壁合わせ」、と考えることもできます。
【STEP2】「床合わせ」では対応できない空間のときは
多くの場合は【STEP1】の2パターンで考えられますが、次のような空間のときには「床合わせ」で考えることができず、選択肢の幅が狭まってしまいます。
このようなときは、「壁合わせ」の考え方に加えて、さらに2つの対応方法が考えられます。
まずひとつめは、床と天井の中間の明度の巾木を選び、床→巾木→天井の順に濃→中→薄のグラデーションを作る方法です。このグラデーションの考え方も、巾木選びの王道のひとつで、よく使われる方法です。
ふたつめは、空間内にあるアクセント色の巾木を選び、空間に上手く合わせる方法です。
空間全体のイメージがしっかり固まっていないとバランスを取るのが難しいですが、床に複数のカラーが混ざった乱貼り、デザイン貼りなどのときにも使える方法です。それぞれの方法を写真で見比べてみましょう。
「壁合わせ」で白巾木にすると、すっきりとした印象にまとめることができます。意匠性重視のときにオススメです。
床と天井の中間色でグラデーションにすると、安定感のある印象に。汚れが目立ちにくいのもポイントです。
空間内のアクセント色で合わせると、エッジの効いた印象になります。色の組み合わせで印象が変わるため、色選びのバランスが大切です。
【STEP3】応用編:空間内で巾木をアクセントにする
空間内のアクセント色を使う方法についてはさらに、空間全体のテーマと合わせて木調の巾木を選んだり、空間内でポイントとなっている家具の色と同色の巾木を選んだりする方法もあります。
また、最近の巾木のトレンドとしては、主張を抑えることでおしゃれさを演出する傾向が見られます。
ここ数年で増えているカラークロスとの合わせ方を例にすると、濃色・低彩度の場合は「壁合わせ」、淡色・高彩度の場合は白巾木がオススメです。
また、主張を抑えるという点では、高さを抑えたH40mmタイプの巾木を選ぶことも、空間を上品に演出する方法のひとつです。
3つのポイントを参考に、空間づくりの際はTAJIMAの巾木シリーズをぜひご活用ください。
ここまで3つのステップで巾木選びのポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
多様な塩ビ床材を製造販売するTAJIMAでは、軟質ビニル製の巾木シリーズでもいろいろなサイズやカラーを取り揃えており、2022年9月には「防汚・抗菌・防カビ巾木」のカラーラインナップをリニューアルしたばかりです。
これから新たに空間づくりに取り組まれる際には、今回ご紹介した3つのポイントとともに、TAJIMAの新しい巾木シリーズをぜひご活用ください。