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学校・文教施設のおすすめ床材を機能ごとに紹介
学校・文教施設の空間づくりを考えるとき、設計・デザイナーはじつにいろいろなことに配慮しながらプランを考えることと思います。安全性や耐久性、清掃性、そしてなにより、そこで過ごす子どもたちが楽しく学べる場であること。床材メーカーであるTAJIMAは「適材適床」の考えのもと、建物や部屋の用途に合わせてさまざまな機能の床材を提供しています。今回は、用途ごとに多様な教室がある小・中・高等学校をメインに、おすすめの床材をご紹介します。
学校・文教施設に求められる床材の機能とは?
子どもたちが安全で楽しく学ぶ空間づくりのために、床材に求められる機能とはどのようなものでしょうか。まずあげられるのは、清掃性やメンテナンス性です。子どもたちが毎日長い時間を過ごす学校空間では、汚れにくさや掃除のしやすさがとても大事なポイントとなります。そのことが基本にあったうえで、それぞれの教室に合わせた機能が必要となっていきます。
●「清掃性」
・・・汚れが付きにくく、汚れても落としやすいような清掃性が重要となります。
●「衝撃吸収性」「耐動荷重性」「耐薬品性」「消臭機能」など
・・・教室の用途に合わせて、それぞれの機能が求められます。
また、機能とは少し異なりますが、小さな子どもにとっては安心感や楽しさ、職員にとっては落ち着きや品格のあるデザインの床材なども求められます。
おすすめ1:ワックスがけの手間とコストを軽減する「NO WAX+」シリーズ
「NO WAX+」シリーズの床材は、高い美観維持性によって汚れが付きにくく落としやすいので、ワックスがけ不要でその手間とコストを軽減できます。日常のメンテナンス(清掃)によって床面の美観を長期間維持できると同時に、抗菌性も備えるので子どもたちが安心・快適に過ごす空間づくりをサポートします。
「NO WAX+」シリーズ①:「衝撃吸収性」をプラス
弾力性があり、転倒時に衝撃をやわらげる床材
子どもたちが多くの時間を過ごす普通教室や広スペースの多目的教室などには、衝撃吸収性のある床材を使用すると安心感が増します。それらの教室におすすめなのは、発泡層付きのビニル床シート「ACフロア」です。発泡層付きのため、万一の転倒時も身体への衝撃をやわらげ、また歩行音の低減や保温性が見込める点も魅力です。色柄は木目柄、雲柄、繊維柄、サンド柄、単色無地のカラーなどから選ぶことができます。
「NO WAX+」シリーズ②:「耐久性」をプラス
重量物の移動や機材との接触に耐久性がある床材
大型楽器の移動がある音楽教室や機材・道具との接触がある図画工作教室などには、床材に耐久性が求められます。これらの教室には、高耐久のビニル床シート「タフゾーン」がおすすめです。重量物のキャスター移動に対する耐動荷重性や、各種機材・道具との接触に対する耐摩耗性を備え、長期的に使用することができます。耐久性と同時に、低温でも柔らかく施工がしやすい点もこの床材の特長です。
「NO WAX+」シリーズ③:「耐薬品性」をプラス
化学実験などの薬品に対して耐性がある床材
化学の実験などで薬品を扱う機会のある理科教室には、床材の耐薬品性が最重要視されます。機能型のビニル床シート「タイヤクフロア・ラボプラス/ラボ」ならば、耐薬品性を備えているのでいろいろな薬品が触れてしまっても色や光沢は比較的変化しにくくなっています。また、ノーワックスメンテナンス仕様も両立しているので汚れを落としやすく、清掃性に優れる点もこの場所に適しています。色柄は「ラボプラス」が木目柄、モルタル柄、雲柄、織物柄の4種、「ラボ」は単色無地での展開となっています。
「NO WAX+」シリーズ④:「消臭機能」をプラス
ニオイの困りごと解消をサポートする床材
多くの子どもたちが使用する学校のトイレには、清掃性とニオイに関するケアがより一層求められます。ここでおすすめなのが、消臭機能を備えたビニル床シート「消臭ウェルクリーン」です。床材自体が化学吸着によってニオイの粒子をキャッチすることで消臭効果を発揮します。また、尿による変色がしにくい耐尿性も備えているので、トイレに最適な床材です。
おすすめ2:子どもが安心して楽しく過ごせる環境づくりをサポートする床材
より年齢の低い子どもたちが過ごす保育園や幼稚園においては、天然素材から生まれたリノリウム床シート「マーモリウム」もおすすめです。すべて天然素材からつくられているので安心感があり、また、明るく鮮やかな色柄も揃っているので賑やかで楽しい空間をつくることができます。抗菌・抗ウイルス性も備え、カーボンニュートラルを達成しており地球にやさしいという点でも、子どもたちの空間にふさわしい床材です。
おすすめ3:落ち着きや品格のある空間づくりをサポートする床材
子どもたちの過ごす部屋が多くを占める一方で、職員が過ごす職員室や会議室には落ち着きや品格のある空間づくりが求められます。それらの部屋にはカーペットタイルが広く使われます。落ち着いた雰囲気づくりに加え、歩行感がよく吸音性の点でも適した床材といえます。スタンダードなタイプであれば、「タピス セレクトPlus」は耐久性や耐候・耐薬品性、メンテナンス性をバランスよく備え、42色のカラーバリエーションも揃っていて、使いやすいカーペットタイルです。文教施設協会の推奨品にもなっていますので、安心してお使いいただける床材です。また、校長室や応接室のように品格のある印象に仕上げたい部屋には、中高級のカーペットタイル「TZ」シリーズも選択肢として考えられます。より洗練された意匠の色柄によって、上質で居心地のよい空間づくりをサポートします。
子どもたちが多くのことを学ぶ場。その用途に合わせて最適な床材選びを
このように、学校・文教施設では床材に求められる機能が多岐に渡ります。それぞれの教室のニーズに合わせた床材を的確に選んで使用することが大切です。TAJIMAはそれらのニーズに応えるため、さまざまな機能の床材を開発・製造・販売しています。これからの空間づくりにおいて、床空間からお手伝いができましたら嬉しく思います。