■検証を行った突起形状
警告ブロックの研究
本研究は、神奈川県総合リハビリテーションセンター研究部との共同で、実験を実施しました。
視覚障がい者当事者の被験者は七沢更生ライトホームの協力を得ました。
点状突起形状の検出に関する実験から、1mm、2mmの突起高さでも白杖により検知可能であることが明らかになりました。
また、検知しやすい突起形状・配列が確認されました。
経路上に2箇所点状ブロックを設置し、歩行中のブロックの検知しやすさについて、JIS規格型ブロックと比較しました。歩行時であっても突起の小さなブロックでも経路を確認できることが明らかになりました。
誘導ブロックの研究
本研究は、神奈川県総合リハビリテーションセンター研究部との共同で、実験を実施しました。
視覚障がい者当事者の被験者は七沢更生ライトホームの協力を得ました。
線状突起形状の検出に関する実験から、1mm、2mmの突起高さでも線状突起を白杖により検知可能であることが明らかになりました。
また、検知しやすい線状突起の幅、本数が確認されました。
10mの直線経路を歩行する実験から、わずかな突起で直行歩行できることがわかりました。
複数の点状突起パターンと、線状突起パターンの組合せで、識別しやすい組合せを実験により確認しました。
歩行者の安全性に関する研究
本研究は、神奈川県総合リハビリテーションセンター研究部との共同で、実験を実施しました。
視覚障がい者当事者の被験者は七沢更生ライトホームの協力を得ました。
20歳代の健常者がブロックを歩行した際の歩行様態を、三次元解析装置を用いて計測し、突起の小さなブロックの歩きやすさを確認しました。
80歳代の高齢者がブロックを歩行した際の歩行様態を、三次元解析装置を用いて計測し、突起の小さなブロックの歩きやすさを確認しました。
半身麻痺患者がブロックを歩行した際の歩行様態を、三次元解析装置を用いて計測し、突起の小さなブロックの歩きやすさを確認しました。
小さな突起では、大幅に歩行速度が速まることがわかりました。
快適性に関する研究
本研究は、兵庫県立福祉のまちづくり研究所及び神奈川県
総合リハビリテーションセンター研究部及び近畿大学との共同で、実験を実施しました。
車いすへの突起の影響を加速度センサーを使って計測しました。JIS規格型ブロックと比較して、突起の小さなブロックでは、振動が1/3になることが確認されました。
ベビーカーへの突起の影響を加速度センサーを使って計測しました。JIS規格型ブロックと比較して、突起の小さなブロックでは、歩行時に与える振動は1/9程度に削減されることが確認されました。