NEWS PICKUP
[インタビュー]患者だけでなく来院者も明るい気持ちになれるような空間へ「江戸川メディケア病院」
江戸川メディケア病院は「みんなのしあわせとおもいやり」をモットーに、一般病棟・地域包括ケア病棟・回復期リハビリテーション病棟・結核病棟・透析センター・健診センター・訪問病棟を設置し、患者さんが安心して自宅療養を送れるよう幅広い医療を提供する病院です。
今回新たにオープンした第二新棟は、第一新棟から引き続き、“患者だけでなく訪れる来院者の方も安心でき、明るい気持ちになれるような空間にしたい”という院長の想いを受けて空間設計がなされ、患者とその家族にとってもう一つの家のような存在の場所になるようにと“家型”のモチーフを使用してデザインがされています。
今回取材にご協力いただいたのは…
株式会社オンデザイン 中江 透さん
メイン通路を屋外イメージ、その両脇の待合エリアを室内イメージに見立てて空間設計
患者さんが検査などで使用するメイン通路は、家並みと石畳の路地を表現した外通りのイメージでデザインしています。床面は淡く柔らかなモザイク石材風の柄で、うまく空間に馴染ませられました。また、その両サイドに設置された待合エリアは、木目のフレンチヘリボーン柄で家の中をイメージした空間になっています。木質の色合いが柔らかで、仕上がりにも満足しています。
患者さんがちょっとした時間を過ごすスペースにも居心地の良さを考えて
患者さんがお茶や会話などを楽しむデイエリアスペースは、メイン通路とも違和感なく床材を切り替え、うまく独立した空間に仕上げられました。透析の待合スペースは清潔感を意識し、暖色のテラゾー柄を採用しました。テラゾー柄の種石の表情や色合いが、そこで過ごす人に心地よい印象を与えられると思います。
そこで働くスタッフにとっても居心地がよく働きやすい場所であってほしい
日頃スタッフが使用する階段には多色のPタイルを採用しました。普段、空間づくりにおいてあまり考慮がされないスペースと感じており、今回は利用するスタッフが少しでも明るく元気になれるようにとデザイン。カラフルで軽快なイメージに仕上がりました。
空間づくりについて、ほかにもお聞きしました。
──普段、空間づくりにおいて、どのように床材を決定していますか?
床材だけでなく壁、天井の仕上げ材も含めて数社からサンプルを提供していただき、それぞれが1つの空間としてより良い形でまとまるように考えながら決めていきます。今回の案件ではTAJIMAのショールームに伺った際にマティル・ウッドラインの新色を拝見することができ、まだ決定していなかった場所にちょうどマッチしそうでしたので採用に至りました。新色が出ると選択肢も増えることになりますので、楽しみでもあります。
──TAJIMAの床材については、どのようなイメージをお持ちですか?
他社にないサイズ、形状の床材があり、「これに関してはTAJIMA」というイメージを持っています。ただ一点、自分が好む製品が廃番になってしまったときには、少し寂しい気がします。
──今後、空間づくりにおいて、やっていきたいことや使ってみたい床材などについてお聞かせください。
医療、店舗、住宅などのインテリアデザインをしていますので、それらを使ってくださる方々にとって“普段着”のような感覚で使っていただける空間づくりを続けていきたいと思います。床材については、タイル、シート、カーペットタイルでそれぞれの材にしか表現できないような製品を今後も期待しています。
江戸川メディケア病院で使用されている床材
- シート
マジェスタ 木目柄MJ-1050 - タイル
ウッドラインロッソ NサイズWNR-754 - タイル
マティル EサイズMBE-576,583 - タイル
ウッドライン CサイズWBC-652 - タイル
Pタイル ModernA-91,94,96,97,98
<マティル・ウッドライン簡易施工シリーズ>
複雑な柄パターンが簡単にできあがるシリーズです。WNR-754はフレンチヘリンボーン貼り、WBC-652はパーケット貼り、MBE-583はモザイクタイルを貼ったようなデザインを簡易的に仕上げられます。
江戸川メディケア病院
東京都江戸川区東松本2-14-12
https://edogawa-medicare.jp
田島ルーフィング 床材営業部 商業施設課 佐伯貞直
中江様から同じお施主様で過去の事例写真を見せていただき“病院らしくない病院”という共通テーマがあると感じ、お施主様への提案に少しでもお手伝いが出来たらと思い、ヒアリングと提案を続けてきました。
コロナ禍の中、実際に顔を合わせての打ち合わせがなかなかできず、メールやサンプルのやり取りのみでしたが、実際に提案材料を選定する時には、中江様が弊社ショールームへ足を運んでくださり、当時先行発売中の製品なども選定いただきました。
一部、階段部の床プランを提案させていただきましたが、“病院らしくない病院”がどんな風になるのか竣工がとても楽しみでした。
関連記事
マティル・ウッドラインカタログに関するお問い合わせはこちら
マティル・ウッドラインカタログのご請求はこちら