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店舗・商業施設のおすすめ床材を種類やデザインごとに紹介
扱う商材やブランドのコンセプトによって、さまざまなデザインで作り上げられる店舗・商業施設の空間。そこで床材に求められるのは防汚性や耐久性などの機能もさることながら、やはりいちばんはデザイン性でしょう。床材メーカーのTAJIMAは「適材適床」の考えのもと、建物や部位ごとに最適な機能の床材を提供しており、高いデザイン性が求められる店舗・商業施設の空間においても、バラエティ豊富な色柄の床材を取り扱っています。今回は店舗・商業施設におすすめの床材をご紹介します。
店舗・商業施設に求められる床材の特長とは?
商品やサービスの魅力を引き出し、買い物や飲食などを快適に楽しんでもらうため、店舗・商業施設の空間にはそれぞれのブランドコンセプトに合わせた高いデザイン性が求められます。なかでも床面は空間内で多くの割合を占める箇所なので、床材についても色柄の豊富さや表面の質感のクオリティなど、デザイン性・意匠性が重要となります。
●「色柄の豊富さ」・・・物件ごとにさまざまな空間デザインを細かに具現化できるよう、色柄については豊富なラインナップのなかから選べることが大切です。
●「リアルな質感」・・・木目柄と石目柄が定番のなかで、しっかり世界観をつくり上げるためには表面にリアルな質感をもつことも重要なポイントです。
●「防汚性」「耐久性」・・・もちろん、空間の美しさを長く維持し、日々効率的に店舗を営業していくためには、防汚性や耐久性も必要条件となります。
それではここから、おすすめの床材についてご紹介していきます。
店舗・商業施設で広く使われる塩ビ床材
店舗・商業施設に使われる床材の種類としては、フローリングやセラミックタイル、塩ビタイルなどがあげられ、ほかにもモルタル仕上げやコンクリート仕上げの床などもあります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、ここでは塩ビタイルをメインにご紹介します。
塩ビタイルは防汚性や耐久性、施工性、コストなどのバランスがよく、店舗・商業施設においても多く施工されています。
おすすめ1:
豊富な色柄とリアルな質感をもつ木目柄の塩ビタイル「ウッドライン」
さまざまな表情の木目柄をいろいろな明度や彩度で取り揃える、全148色のシリーズ。木目の細かな表情をリアルに再現し、表面のコーティングによって防汚性と耐久性も備えています。数ある色柄のなかから参考例として、いろいろな明るさの木目柄を使った店舗イメージをご紹介します。
施工例:アパレルショップ
床材:ウッドライン 柄名:バリアスオークウッドライン WBH-603(バリアスオーク) Photo by Kozo Takayama
床面と合わせて、什器や柱も木目調の空間デザインに。観葉植物のグリーンも効いて、ナチュラルな世界観になっています。木目柄の床はモルタル柄と合わせるパターンも人気です。
「バリアスオーク」はスタンダードな明るさで、比較的木目の主張も強いオーク柄です。
施工例:カフェ
床材:ウッドライン 柄名:ヨーロピアンオーク
ウッドライン WBH-418,419,420(ヨーロピアンオーク)
白い壁面に、大きな窓からは存分に陽の光が入り、明るくやさしい雰囲気の空間。ヘリンボーン貼りで、より洗練された印象の床面になっています。
「ヨーロピアンオーク」は木目に節や割れのない、整った板目のオーク柄。ここでは3つの明るさの柄をミックスして貼っています。
施工例:ライフスタイルショップ
床材:ウッドライン 柄名:セイヴオーク
ウッドライン WBA-601(セイヴオーク)
黒革の椅子や赤茶系の家具によって、落ち着きと深みのある空間に。
「セイヴオーク」は暗めのトーンで、退色による色変化や古材の雰囲気を再現したオーク柄。板幅はやや細めの100mm幅となっています。
おすすめ2:
豊富な色柄とリアルな質感をもつ石目柄の塩ビタイル「マティル」
こちらは、さまざまな表情の石目柄をいろいろな明度や彩度で取り揃える、全215色のシリーズ。石目の細かな表情をリアルに再現し、表面のコーティングによって防汚性と耐久性も備えます。参考例として、いろいろな石種の石目柄を使った店舗イメージをご紹介します。
施工例:カフェ
床材:マティル 柄名:ツブコンクリート
マティル MBE-515(ツブコンクリート)
ヴィンテージ調の木板のカウンターや大きな黒脚のテーブルで、インダストリアルな世界観の空間に。
「ツブコンクリート」は砂利粒が見えるコンクリート柄。タイル一枚ごとに砂利の入り方が異なり、より本物に近い見え方に仕上がります。
施工例:アパレルショップ
床材:マティル 柄名:ヘンリーⅣ
マティル MBE-501,502(ヘンリーⅣ)
色味が少なく、基本的に白と黒で構成された空間は、上品で洗練された印象に。
「ヘンリーⅣ」はシックなグレーで、ツヤ感のある大理石柄。タイルは抑揚を出した柄と抑えた柄の2種を混ぜて貼っており、より自然な見え方に仕上がっています。
※リアルシステム:より本物に近い自然の石の風合いを表現する意匠システム。表情の異なる2つの柄を組み合わせることで、多彩な柄、自然の色変化が生まれます。
施工例:ライフスタイルショップ
床材:マティル 柄名:サンドサンドストーン
マティル MBM-573(サンドサンドストーン)
木製の家具、白壁、観葉植物と合わせた空間は、やさしくナチュラルな印象に。
「サンドサンドストーン」は緩やかな地層模様をもった、グレージュの砂岩柄。タイルは横縦の比率が2:1の横長サイズで、列ごとに1/2ずつずらす「レンガ貼り」がよく使われます。
おすすめ3:さらに防汚性やメンテナンス性、耐久性を求めたいときは
施工例:アイウェアショップ
床材:マッキレーネ 柄名:セラミック
マッキレーネ MQE-101(セラミック)
防汚性やメンテナンス性についてさらに優れた床材を使いたいときは、ノーワックスメンテナンス仕様の塩ビタイル「マッキレーネ」がおすすめです。より高い美観維持性によって汚れが付きにくいうえ落としやすく、ワックスがけ不要で床の美観を長期間維持します。そのため清掃の手間とコストを軽減できる点も大きなメリットです。色柄は木目調と石目調で全63色から選べます。
施工例:ショッピングモール 通路
床材:モノシュタイン 柄名:ラグジュアリーベージュ、ゴールドスレート、ラモングレー
モノシュタイン TH-1103(ラグジュアリーベージュ),1106(ゴールドスレート),1113(ラモングレー)
耐久性についてさらに優れた床材を使いたいときには、非常に高い耐摩耗性をもつ「モノシュタイン」がおすすめです。塩ビタイルのなかでも「単層ビニル床タイル」という分類に入り、単層構造で高い耐摩耗性をもちつつも、特定の配合によりコンポジションタイルと比べて柔軟で割れにくいという特長があります。色柄は天然石をモチーフにした高級感のある柄で、14色から選べます。
おすすめ4:屋内と屋外がシームレスにつながったオープン空間に
施工例:オープンカフェ
床材:インレイドミックス style MS 柄名:ウォームグレー
インレイドミックス style MS IM-2302(ウォームグレー)
ここ数年で換気への関心も高まり、建物の開口部を広くとったオープンテラスのある飲食店なども増えているようです。このようなスペースには屋内と屋外の要素が入り混じり、床材選びにも悩んでしまうかもしれません。そこでおすすめなのが、2023年1月に発売された防滑性ビニル床シート「インレイドミックス style MS」です。防滑性に加え、紫外線や雨水に対する耐候性と防カビ性をもち、屋内でも屋外でも使用が可能です。色柄は、こうした空間に置かれる石や木、植物などとも合わせやすい、ナチュラルな素材感のある意匠になっています。
設計・デザイナーから評価の声をいただいています
色柄の豊富さや、それぞれの木目・石目がもつ魅力的な表情、まるで本物の木や石のように見えるリアルな質感など、ご採用いただいた設計・デザイナーからは高い評価をいただいています。空間づくりのコンセプトや床材選定のポイント、施工後の仕上がりなどについてのインタビューもぜひご覧ください。
採用いただいた床材:ウッドライン、マティル
[インタビュー]毎日楽しく心地よくお買い物ができる商業施設「アピタパワー新潟亀田店」
店舗・商業施設における空間デザインのこだわりに応える床材を
店舗・商業施設においては、設計・デザイナーのこだわりや施主の想いに応える空間づくりが重要で、床材についてもデザインと機能の両面で高いクオリティが求められます。TAJIMAは幅広い色柄と多様な機能の床材を取り扱っています。また、カットサンプルで確認すると、微妙な質感の違いを実際に見て触れて体感していただけると思います。