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床材タイルの木目柄と石目柄、それぞれの人気柄TOP10を紹介

内装空間の設計デザインを考えるとき、床面においては木目柄と石目柄がメインの2つとなるでしょう。ただ、ひと口に木目柄と言っても樹種や切り出し方、加工によってその見え方はさまざまですし、石目柄についてもいろいろな石種の天然石から人工的なものまであり、その色柄は多種多様です。
TAJIMAの複層ビニル床タイル「マティル/ウッドライン」シリーズでは、360以上の豊富な色柄ラインナップを取り揃えています。「マティル」が石目・抽象柄のタイルで色柄は200以上、「ウッドライン」が木目柄で色柄は150以上を揃え、2025年10月には全品ノーワックス仕様となってそれぞれ「マティルNW」「ウッドラインNW」にリニューアルしました。幅広いラインナップから空間コンセプトに合った色柄を選べる点が魅力で、定期的に人気の色柄TOP10を紹介しています。前回は2023年9月にこのトピックを取り上げており、今回は新たに2023年1月~2025年1月の期間で集計した人気TOP10を紹介します。これらの人気柄は、リニューアルした「マティルNW/ウッドラインNW」シリーズでも継続していますので、ぜひご注目ください。
木目柄タイル「ウッドラインNW」 TOP10

木目柄の傾向は大きくは変わらず、ここ数年の傾向の延長線上といった印象です。樹種としては使いやすいオーク柄が多くランクインし、ナチュラルなキャラクターの木目柄が根強い人気となっています。
前回も1位だった「バリアスオーク」は、今回も不動の1位をキープしています。「ヨーロピアンオーク」「カームオーク」のように、目立つ節や割れなどを廃してすっきりとした表情の木目も継続してよく使われているようです。
木目柄Pick up① 「ヌータンオーク」

2022年の色改訂時に追加された「ヌータンオーク」が新たにランキングに加わっています。王道のナチュラルオークの柄で、前回から増加傾向の「節などを廃した、すっきりした表情の木目」に該当します。大きな明度差がタイルごとに出るようにデザイン設計されており、複数の色品番をミックスしたかと思うくらいに変化のある仕上がりが特長です。配色は使いやすい木色の明暗2色に、脱色加工したような白木色も加えた3色構成です。1色のベタ貼りで十分に貼りごたえのある柄になっています。
木目柄Pick up② 「ドライチョーク」「ノーチェ」


前回から引き続き、「ドライチョーク」と「ノーチェ」がランクインしています。木目を白い粉(チョーク)で目止めしたチョークドフィニッシュの柄は根強い人気があり、「ドライチョーク」の人気も衰えません。また、オーク以外の樹種として少しカジュアルさを抑えた「ノーチェ」のような樹種も需要が高いことが伺えます。2025年にリニューアルした「ウッドラインNW」ではこの人気の2柄に新色を加えています。いずれも既存の配色よりも1段階暗いダークカラーの木色を追加しているので、空間のアクセントに、もしくは少し高級感を演出したいときなどに、渋いダークカラーの「ドライチョーク」や「ノーチェ」を採用してみるのはいかがでしょうか。

石目柄タイル「マティルNW」 TOP10

石目・抽象柄のほうではモルタル柄を主体としつつも、ライムストーンや大理石といった古くからの定番石種も多くランクインしています。
2022年の色改訂時に追加されてヒット製品となった砂岩の柄ミックスシリーズ「クアトロ」が1位となっています。それ以外では、定番のモルタル柄が5柄、大理石系が2柄、テラコッタと金属柄がそれぞれ1柄となっています。テラゾーをはじめとした「粒柄」意匠が使われるシーンもかなり増えてきた印象ですが、まだTOP10入りするほどのボリュームではないようです。
石目・抽象柄Pick up① 「モルタル2」「ツブコンクリート2」


2025年改訂前の「モルタル」と「ツブコンクリート」の柄はマティルシリーズのなかでも比較的古くからラインナップに入っていましたが、リニューアルした「マティルNW」ではこの2柄をマイナーチェンジしています。
「モルタル2」は従来の柄がもっていた濃淡の抑揚変化のスケールをより大きくし、コントラストを抑える方向に調整しています。ほんの少しの差ではありますが、元の柄の雰囲気・色合いはそのままに、貼り伸ばした際の濃淡の印象をやわらげ、さらに汎用的に使いやすくなっています。
「ツブコンクリート2」は、従来の柄ではタイルごとに粒の粗密を表現していましたが、マイナーチェンジ後は粒の粗密はそのままにタイルの境界をよりなじませ、タイルのモジュール感を感じさせない一体感のある仕上がりに近くなっています。
石目・抽象柄Pick up② 「メタル」

「メタル」柄もマティルシリーズのなかでは古くからラインナップに入っている柄です。方向性がなくムラ感のある抽象的な柄に、パールインキによって光沢感を施し、インダストリアルな雰囲気のある金属柄に仕上げています。
商業施設では、建築現場などで用いられる縞鋼板や、構造部材として用いられる金属パイプを什器として利用したり、樹脂製の波板をパーテーションとして利用したりするなど、インダストリアルなテイストが今でもよく見られます。そこには少なからず屋外的な要素も含まれてきているように感じます。新しい「マティルNW」ではこういったインダストリアルな空間にも合わせられる新柄として、高輝度インクで金属感を表現した「亜鉛溶射」柄や、立体感のある打ち立ての「アスファルト」柄を追加しています。「メタル」柄と合わせ、個性的なインダストリアル空間のアクセントとしてご検討いただきたいです。


大きな変化があまり見られなかった木目柄に対して、石目・抽象柄はモルタルだけでなくさまざまな材種が広く使われており、ランキングの内容にも変化がありました。全体的に見ても床面に強烈な個性を求めるよりも、空間の背景として他部材と調和するように、きれいで整った意匠の方向性が増えているようです。定番の柄も現在の技術でより使いやすくハイクオリティな柄へブラッシュアップするなど、TAJIMAでは今後も意匠性の追求を続けていきます。
新しいマティルNW/ウッドラインNWで真に美しく、上質な空間作りを
「マティルNW/ウッドラインNW」シリーズをご検討いただく際には、施工イメージを豊富に掲載した全280ページのカタログ冊子をぜひご活用ください。このHPでデジタルカタログも閲覧可能です。また、TAJIMA床材事業部は2025年7月からInstagramに公式アカウントを開設しています。そこではマティルNW/ウッドラインNWの新色柄の開発秘話や施工イメージなどを紹介中ですので、そちらも併せてご覧ください。
Instagram 【田島ルーフィング公式】床材事業部 https://www.instagram.com/tajimaroof_yukazai/
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なお、今回の製品改訂によって「マティルNW」シリーズは意匠性だけでなく、防汚性やメンテナンス性の面でも大きく進化しました。ノーワックスメンテナンスをラミネートタイルの新たなスタンダードへ。カテゴリーをリードする本シリーズが、ラミネートタイルの新しい可能性を拡げることに取り組んでいきます。空間作りをお考えの際は、ぜひ「マティルNW/ウッドラインNW」シリーズを選択肢のひとつとしてご検討いただけますと幸いです。
