TAJIMA FLOOR(田島の床材)

田島ルーフィング株式会社

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床材に使われる木目柄の種類や特長についてわかりやすくご紹介

 
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新しい内装空間を設計デザインするとき、自然で温かみのある木目調の素材は家具や什器などのインテリア類に欠かせないもののひとつでしょう。またそれに留まらず、木目柄は空間内で多くの面積を占める床面においても、とても重要な選択肢となっています。しかし同じ木目柄であっても、木色の色合いや明るさ、表面の柄模様などによって受ける印象はさまざまで、じつに多くの種類が存在します。
そこで今回は床材に使われる木目柄について、樹種や木理(木材表面の模様)、加工の仕方ごとに分類し、その特長についてご紹介します。まずは樹種から見ていきましょう。

樹種 ①オーク ②ウォールナット

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左:オーク柄 右:ウォールナット柄

床材として目にする木目柄の多くを占めるのがオークです。もともと床材に適した丈夫な材である点と、比較的流通が安定して安価で入手できる点が広く使われている理由と考えられます。
オークの次によく使われる材としては、ウォールナットがあげられます。マホガニー、チークと並んで3大銘木と呼ばれています。緻密な木肌と暗褐色の木色で、高級感ある印象の木目柄です。

樹種 ③メープル ④チェリー

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左:メープル柄 右:チェリー柄

メープルは強度を活かして体育館の床などでも使われる材です。明るい木色と密度感のある木肌ですっきりとした印象の木目柄です。
チェリーもまた、メープルに似たつるつるとした木肌の材です。赤褐色の木色でシックな印象の木目柄です。

樹種 ⑤エルム ⑥アッシュ

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左:エルム柄 右:アッシュ柄

エルムとアッシュもよく使われる材種ですが、木理の雰囲気でいえばオークに近いといえます。オークと比べると、アッシュの方が明るくはっきりした印象、エルムの方が木理の癖が強い印象となります。

床材としてもっともポピュラーなのがオーク。そのなかでも木理や加工によって、柄の雰囲気は大きく変わる。

木材は同じ樹種であっても、材の個性(節が多い/少ないなど)、材の切り出し方(板目/柾目など※)、仕上げの仕方(オイル仕上げ/チョークドフィニッシュなど※)、加工の有無(鋸目/浮造りなど※)によって大きくその印象が変わります。そこで、よく使われるオーク柄に着目し、加工や処理によって変わるさまざまな柄の表情を施工事例とともに確認してみましょう。
※用語についてはそれぞれのブロックで説明していますのでご確認ください。

ここではTAJIMAの木目柄タイル「ウッドライン」シリーズに含まれる、いろいろなオーク柄を例にあげながら、その違いについて見ていきます。

“材の個性”による比較

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左:ナチュラルオーク(WBH-371 , WBH-372) 右:カームオーク(WBH-605 , WBH-606)

同じ材でも、産地の違いや幹の太さ、曲がり、枝節の有無などによって表情は変わります。
「ナチュラルオーク」は割れや節などを自然な木の特長として取り入れており、カジュアルさを強調しています。
「カームオーク」では逆に節と割れを除外してオークが本来もつ木理をきれいに見せており、居室などでも違和感がありません。

“材の切り出し”による比較

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左:ジェントルオーク(WBF-446) 右:ヨーロピアンオーク(WBH-418 , WBH-419 , WBH-420)

材の切り出し方ですが、木理の元となる年輪に対して垂直に板を切り出すか(柾目)、水平に板を切り出すか(板目)で変わります。柾目はきれいな直線の木理、板目はタケノコ状もしくは縞状の木理になります。
「ジェントルオーク」は全体的に柾目寄りの柄で、直線的な木理を主として落ち着いた印象です。
「ヨーロピアンオーク」は柾目と板目の要素がそれぞれあり、独特の抑揚感ある貼り上がりとなります。オークの場合、木理に豊富な表情を求める傾向にあり、あまり柾目だけの柄は見かけません。

“材の仕上げ”による比較

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左:コローレオーク(WBH-620 , WBH-621 , WBH-602 , WBH-416) 右:プレーンホワイトオーク(WBH-633 , WBH-634)

仕上げはさまざまにあり、木理を際立たせるオイル仕上げ、白い粉(チョーク)で木目を埋めるチョークドフィニッシュなどがよく使われています。
「コローレオーク」は染料仕上げによって着色したイメージで、上から塗りつぶしてしまう塗装と違い、色付けしつつ木理も活かした表現になっています。
「プレーンホワイトオーク」は石鹸仕上げによって明るくしたイメージで、木理の印象も和らぎ優しい印象になっています。仕上げによっては木色も大きく変化するため、印象が大きく変わります。

“材の加工”による比較

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左:ストレイトソーン(WBF-625) 右: クリスプオーク(WBH-639)

加工もさまざまにあり、材の表面に凹凸を付ける表現も多く見受けられます。
「ストレイトソーン」は材を切り出す際に付いた鋸目(のこめ)の跡をそのまま柄にしており、ラスティックな印象ですがそこまで荒々しさは感じません。
「クリスプオーク」は木理を浮き立たせる「浮造り(うづくり)」を施した木目のイメージで、木理の表情がはっきりと感じ取れます。元の材の特色をより伸ばし、際立たせる加工との組み合わせで表現に幅が出ます。

空間に自然の風合いをもたらす木目柄の床材は、じつに多種多様

今回ご紹介した以外にもたくさんの樹種が存在しますが、現在では森林保護の観点から多くは伐採が制限されています。そんななか「ウッドライン」シリーズは、希少な樹種や凝った仕上げ・加工の木目柄であっても自由に気兼ねなく選ぶことができます。それは印刷やエンボスによって表現する複層ビニル床タイルならではの利点のひとつといえるかもしれません。床材に木目柄をご検討の際は、ぜひその魅力的な色柄たちをご覧いただきたいと思います。

マティル・ウッドライン デジタルカタログ
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