雨漏り事故のほとんどが外壁から
壁からの雨漏り
雨水の浸入を防止する部位
かし保険事故発生部位の割合2008年12月〜2020年6月末までの累計
かし保険事故発生部位の割合2008年12月〜2020年6月末までの累計
“⾬漏り”というとすぐ屋根からと思われがちですが、日本住宅保証検査機構(JIO)によると保険事故発生部位の割合は屋根14.9%に対し、壁は全体の84.5%を占めていました。
従来、外壁の防水にはアスファルトフェルトや透湿防水シートが使用されてきましたが、軒の出が小さくなるなど建物形状が変わってきたことや、出入隅など複雑な部位が増えてきたことで、単にシート状の材料を張るだけでは雨水の浸入をくい止めることが難しくなっています。
壁面からの雨漏りは、特に屋根と外壁の取り合い部・開口部まわりからの浸入が多く確認されており、この部分の処理が非常に重要となります。
トータルシステムで雨を防ぐ
外壁の特に開口部まわりでは、下張材のみでは十分に雨を防ぎきれないので、防水テープや増張りシートなどの副資材を組み合わせて対応することをお勧めします。この場合、適正な材料で使用手順も含めて正しく施工することが大切です。施工を誤るとかえって雨水を呼び込むようなことにもなりかねませんので注意が必要です。