TAJIMA FLOOR(田島の床材)

田島ルーフィング株式会社

NEWS  TOPIC

  • TOP
  • NEWS
  • TOPIC
  • [床のユニバーサルデザイン] だれもが使いやすい床づくり 〜集合住宅での階下に響く音の問題

TOPIC / お知らせ

[床のユニバーサルデザイン] だれもが使いやすい床づくり 〜集合住宅での階下に響く音の問題

topic_yukauniversal03_01

建物を利用するすべての方に、快適に、安心して、「いごこち」よくすごしていただきたい。
これが床材メーカーであるTAJIMA の開発コンセプトです。
TAJIMAでは、一見不都合がないように見えても配慮が必要な方にとっては障壁になり得るものを「見えにくいバリア」と定義し、
建物の設計やデザインにおいてこの「見えにくいバリア」を取りのぞくお手伝いをしたいと考えています。

ここでは、こうしたユニバーサルデザインの視点を取り入れた
床づくりに役立つ情報をご提供していきます。
第3回の今回は「集合住宅での階下に響く音の問題」について見てみましょう。

UD /ユニバーサルデザインとは?
年齢や性別、障がいの有無、言語や文化などの違いを問わず、だれもが利用できることを目指したデザイン・設計のことです。

集合住宅では歩行音などの音の問題が発生しがち

集合住宅などでは音の問題が起こりがちです。上のフロアの足音や什器を引きずる音などが階下に響いて苦情の原因となってしまうという話をよく耳にすると思います。
階上から床を通して響く音には、「軽量床衝撃音」と「重量床衝撃音」の2種類があります。
軽量床衝撃音はモノを落とした音や歩行音などの中・高音域の音で、その遮断性はLL値という値で評価されます。
一方の重量床衝撃音は、子供が飛び跳ねるような中・低音域の音を指します。この遮断性はLH値という値で評価されます。
一般的には床材で軽減できるのは軽量床衝撃音のみとされ、重量床衝撃音についてはスラブと呼ばれるフロアの上下を分けているコンクリートの厚さに左右されると言われています。
下の表は、日本建築学会による遮音等級を示したモノです。一般的に遮音等級L-45が判断基準となっていて、これを超えると階上からの音が気になるようになる境目とされています。

topic_yukauniversal03_02

発達障がいのあるご家族の切実なニーズ

この重量床衝撃音の問題は、とくに配慮が必要な方々にとって深刻です。たとえば、発達障がいのあるお子さんを持つご家族にとっては、集合住宅における階下や周辺への配慮が大きなストレスとなります。発達障がいのお子さんの場合、家の中を走り回ったり飛び跳ねたりする行動を止めることが難しく、行動を制限されるお子さん自身も、繰り返し注意をするご家族も、双方が疲弊してしまいます。
音の問題を解決するために、躯体に手を加えるような大がかりな改修を行うのは現実的ではないため、周辺住民への気遣いから引っ越しを余儀なくされてしまうケースも見られます。このような状況を受けて、日常の生活を送りながら、既存の床の上に後付けで設置でき、重量床衝撃音の低減を期待できる製品が強く望まれていました。

後付けを可能にした重量床衝撃音低減ノウハウ

こうした切実なニーズに応えるために開発されたのが、衝撃吸収マット「防音あんしん y マット」です。
この製品は、マット形状でありながら、従来の床材では難しいとされてきた重量床衝撃音の低減を目指して開発されました。開発にあたっては、知的障がいや発達障がいのあるお子さんを持つご家族の強いストレスの現状を把握している横浜市総合リハビリテーションセンターや、重量床衝撃音を評価する実験施設を所有する大成建設など、専門家たちの協力をいただきました。
製品が目指すところは「防音性能」と「耐久性(へたりにくさ)」の両立。そして、実際に「防音あんしん y マット」は、63Hz帯域で-5dBの重量床衝撃音遮断性を実現することに成功しました。これは集合住宅で重量床衝撃音の発生源となる悩みに対して有効な解決策となり得ます。また、繰り返し使用してもヘタレない高い耐久性も実現しました。
さらに、このマットは一般的な畳よりも衝撃吸収性能が高く、家庭内での転倒時における身体と床の衝突の際の安全性の面でも有効です。

topic_yukauniversal03_03

設計における導入と活用のポイント

この製品は、既存の建物の床の上に、任意の範囲に後付けで簡単に設置できるという点が大きな設計上の利点です。大規模な改修ができない集合住宅においても、音の問題が顕在化している居住空間(たとえば、子どもの遊び場となるエリア)に限定して導入することが可能です。面ファスナーによって簡単に連結できる仕様となっていますので、ニーズに合わせて複数枚で使用することも可能。カラーバリエーションは落ち着いた色を中心とした4色展開であり、室内のインテリアに合わせて選定することもできます。
「防音あんしん y マット」は、“重量床衝撃音対策は躯体構造に依存する”という従来の課題への解決策となり得ます。集合住宅における重量床衝撃音の問題のソリューションとして、マット形状による重量床衝撃音対策をぜひご検討ください。

topic_yukauniversal03_04
この製品はamazonで購入することもできます「防音あんしんyマット」で検索してください。

ユニバーサルデザインを生かした床づくりにTAJIMAの冊子や製品をご活用ください

だれもが使いやすい床づくりのノウハウは、TAJIMAの冊子「見えにくいバリアを取りのぞくために」でもっとくわしくご紹介しています。また、だれもが使いやすい床づくりに役立てていただくために、ユニバーサルデザインを加味したさまざまな視覚障がい者誘導用タイルをご用意していますので、設計やフロアプランの際にはぜひ参考にしてください。

●冊子 床のユニバーサルデザイン「見えにくいバリアを取りのぞくために」
 デジタルカタログはこちら

サンプルについてはこちらからお問い合わせください。

お気軽にお問い合わせください
一覧に戻る

他にもお探しですか