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[色のコミュニケーションを考える]TAJIMAの新たな取り組み「UDカラーネーム」
私たちがふだん目にしている色の世界。人によって見え方が異なっていることをご存じですか?
人によって色の捉え方には違いがあり、このためにコミュニケーションを取りづらいケースがあります。
TAJIMAでは、色の見え方を問わず誰もがスムーズにコミュニケーションが取れるよう、日本色彩研究所※との共同研究により「UDカラーネーム(UDCN)」を考案しました。
色の見え方が異なる人は思っているよりじつはかなり多い
たとえば「色弱※」の方には区別しにくい色の組み合わせがあります。
また、高齢になると色覚特性が変化し、青と黒、白と黄色などの区別がつきにくくなります。
日本では、男性では20人に1人、女性では500人に1人、合計300万人以上の方が特定の色の区別がしにくい色覚のタイプです。
また、65歳以上の高齢化率は2020年9月時点で28.7%におよびます。色の見え方が異なる人は、じつはかなり多いのです。
さまざまな場面で“色のすれ違い”が起きている
インテリアにおいては、フロアサインに選んだ色が認識しにくいと、デザインの意図が伝わりにくくなってしまいます。
たとえば、一般に「赤」はとても目立つ色ですが、色弱の方は赤みと緑みを感じにくいために地味な色に見えるようです。
また色分けをしても、それが色弱の方に区別しにくい組合せになっているとせっかくの効果が発揮されません。
このように、色づかいを考えるときには、さまざまな色の見え方に配慮したユニバーサルな視点が必要なのです。
一般型の方と2型(D型)の方の見え方の違い(グレイの床にピンクの歩行帯の例)
色の見え方にはさまざまなタイプがある
色の見え方には一般型、1型(P型)、2型(D型)、3型(T型)というタイプがあります。
ほとんどの色弱は1型と2型のタイプです。1型と2型の見え方は似ていますが、1型では赤が暗く見える特徴があります。
色弱の割合には人種による違いもあり、白人男性の8~10%、黒人男性の2~4%、世界全体で約2億人いると言われています。
色についてのコミュニケーションツールとなるものがほしい、そんな声にお応えして。
この取り組みは、色を区別しにくいと話された1人のお客様の声から始まりました。
カタログに印刷された床材の色を色名でお伝えしたところ、とても喜んでくださったのです。
この体験をきっかけに、色の認識が異なる人同士をつなぐものが作れないだろうか、と新たな検討が始まりました。
最初に取り組んだのが、色を体系的に表すルールをつくること。
さまざまな色覚の方への聴き取り調査に基づき、誰もがイメージしやすい155色の名前を作りました。
こうしてでき上がったのが「UDカラーネーム」です。
UDカラーネームは、さまざまな色覚の方への調査に基づくわかりやすい体系的な色名です。
色の見え方に違いがあっても、UDカラーネームを基本にやり取りすることで色の認識を共有することができます。
TAJIMAでは、このルールに基づき、床材の全製品にUDカラーネームをつけました。
今後はUDカラーネームの利点を生かしてよりスムーズなコミュニケーションが取れるツールを提供していきます。
UDカラーネーム一覧を公開しています
TAJIMAの床材は、全ての製品にUDカラーネームがついています。
現在、全製品のUDカラーネームの情報を公開しています。ぜひダウンロードしてご活用ください
UDカラーネームの参照とダウンロードはこちらから
UDカラーネームをベースとした新たなツールを開発中です
UDカラーマップ
UDカラーネームと色の対応をまとめた「色の地図」。
色の見え方が異なる人同士でもこのマップで色選び・色の検討ができます。
▸ UDカラーマップ
UDカラーネーム一覧
TAJIMAの床材全製品についてUDカラーネームを参照いただけます。
▸ UDカラーネーム順 ▸ 製品別
\\ただいま準備中//
WEBサイト製品情報ページでUDカラーネームをご確認いただけるようになります。
t-Plans UD色弱の方と一般の人との色の見え方を橋渡しするためのシミュレーションツールです。