学校・公共施設の体育館や、大規模工場などの金属屋根改修にあたっては、主に塗料による塗り替え、既存屋根の上に同じ金属屋根を葺くカバー方式、それに既存屋根を撤去して葺き替える、3つの方法があります。
塗り替えの場合、防水機能はほぼありませんし、今後も比較的短期サイクルでの塗り替えが必要です。金属屋根カバー方式は、新たにかぶせる屋根材の荷重やコストの問題があります。葺き替えの場合は、コストはもちろん、撤去した屋根材の処分、工事期間中の雨対策や業務休業を強いられるなどの心配があります。
金属屋根材とは全く異なる“防水材”による改修は、既存の金属屋根に高い防水性能を付与するこれまでにない金属屋根改修工法です。
・比較的安価で維持できる
・塗装自体には防水性能が無いため、漏水が発生している場合は対応が困難
・金属屋根の外観を変えることなく、性能を復旧できる
・重量が相当重くなることと、工事価格が高い傾向になる
・比較的軽量かつ安定した防水性能を得られる
・外観は変わってしまう
※メンブレン防水(Membrane Waterproofing:「膜」の意。建物を防水性のある一連の膜で覆うこと。)
●夏の暑さ、冬の寒さが低減
●安心の防水性
●雨音を低減
“防水材”による金属屋根改修は最も大切な“雨を防ぐ”という機能を復活・
強化させるだけでなく、建物自体を新しいイメージでよみがえらせます。
安心の防水性はもちろん、高性能断熱材を組み込んだ工法(スプレーを除
く)ですので、断熱性が向上し体育館内の室温環境が改善されます。加え
て雨音低減などの効果も生まれます。
金属屋根〔折板・瓦棒〕防水改修は、建物状況とニーズに合わせて、改修
工法をお選びいただけます。
・高い防水性能
・断熱効果で快適空間を創造
・雨音吸収効果が期待できる
有り
アスファルト系でかぶせ改修
断熱厚50mmの場合
約9kg/m²
・サビ止め塗装
・金属工事
(立上り・全周)
※1 既存屋根許容荷重以内であることを前提とします ※2 防水層のみ。使用により変動します
・高い防水性能
・断熱効果で快適空間を創造
・雨音吸収効果が期待できる
有り
ビュートップMR工法による改修
瓦棒は母屋間隔606mmまで
断熱厚50mmの場合
約6kg/m²
・サビ止め塗装
・金属工事
(立上り・全周)
※1 既存屋根許容荷重以内であることを前提とします ※2 防水層のみ。使用により変動します
・柔らかく落ち着いた仕上がり
・断熱効果で快適空間を創造
・雨音吸収効果が期待できる
有り
シングルでかぶせ改修
断熱厚50mmの場合
約16kg/m²
・サビ止め塗装
・金属工事(全周)
※1 既存屋根許容荷重以内であることを前提とします ※2 防水層のみ。使用により変動します
・意匠性を保持しながら防水性能を確保
・複雑な屋根形状にも均一な塗膜層形成
・超速硬化のため短工期可能
無し
オルタックスプレーの他、GO-JIN、ガムクール、ビュートップも可
約2kg/m²
・空隙、金属板重ね部
シール打設
・ボルト処理
・塗膜材飛散防止対応
用全面足場
※1 既存屋根許容荷重以内であることを前提とします ※2 防水層のみ。使用により変動します
・意匠性を保持し防水性能を確保
・複雑な屋根形状にも均一な塗膜層形成
・高靭性のため補強布なしでも十分な塗膜強度
無し
GO-JINの他、オルタックスプレー、ガムクールビュートップも可
約3kg/m²
・空隙、金属板重ね部
シール打設
・ボルト処理
※1 既存屋根許容荷重以内であることを前提とします ※2 防水層のみ。使用により変動します
「ハゼ式折板」「重ね式折板」「瓦棒」各金属屋根に対する改修仕様はデジタルカタログをご参照ください。