外壁下張材とは、モルタルのひび割れやサイディングの目地などから雨水が浸入した際に壁体内部や室内に浸入させず、外部に流しきる役割を果たすシートのことです。 一般的には原紙にアスファルトを含浸させたアスファルトフェルト430や透湿防水シートなどが用いられています。
一般に、戸建て住宅の外壁は「モルタル仕上げ」と「サイディング仕上げ」の2種類があります。施工に水を使用するモルタル仕上げを“湿式”工法、水を用いないサイディング仕上げを“乾式”工法と呼ぶこともあります。
下地に防水目的の下張材を張り、補強のため「ラス」と呼ばれる網を固定し、その上にモルタルを塗って仕上げる工法です。モルタルはセメントと砂を水で混練したものです。日本の戸建木造住宅の外壁仕上げとして長く採用されてきました。
モルタルには、乾燥収縮や建物の動きなどにより、ひび割れが発生することがあります。このひび割れから入り込んだ雨水の屋内への浸入を防ぎ、モルタルのアルカリ性から構造の木材を守る性能が、下張材には要求されます。 この工法では、原紙にアスファルトを含浸させたアスファルトフェルト430が一般に使用されています。
また改質アスファルトと合成繊維不織布を用いて防水性と強度を向上させたタイプも使用されており、近年では、モルタル通気工法も登場しています。
下地に下張材を張り、通気層を確保するための胴縁を取り付けた後、工場成形されたボード状のサイディングを張り付けて仕上げる工法です。モルタル仕上げに比べ新しい工法です。
この工法の下張材には、外部からの雨水の浸入を防ぐ他に、内部より発生する湿気などを外部へ排出する機能が求められます。一般にはポリエチレン不織布などを材料に用いた透湿防水シートが使用されています。
品名 | 長さ×幅 重量 |
一般呼称 | 固定方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
湿 式 用 |
LR シリーズ |
ダブルベスト | 42m×1m 21.5kg |
改質アスファルト フェルト |
タッカー留め |
VFフェルトⅡ※ | 21m×1m 16.5kg |
||||
Pシリーズ |
Pベストフェルト20K | 42m×1m 20kg |
アスファルト フェルト |
タッカー留め | |
乾 式 用 |
タディス シリーズ |
タディスバリア | 50m×1m 3.5kg/本 2本/箱 |
透湿防水シート | タッカー留め または スプレーのり、 テープ固定 |
※工法限定される製品です。詳細は営業員までご相談ください。